前提チェック:一文の骨組み:複数段落・入試で統合する
このレッスンの役割
ここは前提チェックの出口です。情報を分ける、矢印で結ぶ、名前を付ける、の三つを、短い文章で通して確かめ、結果をこのコースの学習計画に変えます。
中心技能は、短い文章の情報を全部分けて矢印で結び、誤答の型からどのセクションに時間をかけるかを決めることです。目安時間は10分です。
入試でどう出るか
情報の関係は、三つの形で出ます。
- 理由・原因の指摘:「──線部のようになったのはなぜか」
- 関係の選択:「空欄に入る接続語を選べ」「──線部と──線部の関係を答えよ」
- 要約・記述:「筆者の主張と根拠をまとめよ」
どれも、情報を分けて矢印で結ぶ力の上に成り立ちます。
総合問題
次の文章を読んで、あとの問いに答えなさい。
①今年の夏は雨が少なかった。②そのため、川の水位が下がった。③一方、山の上では雨が多く、土砂崩れが起きた。④つまり、同じ県の中でも、天候には大きな差があったのだ。
問1
①〜④の文に含まれる情報を、主語・述語の組で全部書き出しなさい。
問2
①と②の関係を矢印と名前で書きなさい。
問3
②と③の関係を矢印と名前で書きなさい。
問4
④は①〜③に対してどんな関係ですか。
答えと判断
問1
①雨が少なかった。②水位が下がった。③雨が多く/土砂崩れが起きた(二つ)。④差があった。合計五つ。
問2
雨が少なかった →(原因→結果)→ 水位が下がった。合図は「そのため」。
問3
水位が下がった(平地)⇔(対比)⇔ 土砂崩れが起きた(山)。合図は「一方」。
問4
①〜③の具体をまとめた抽象。差があった ←(抽象←具体)← ①②③。合図は「つまり」。
誤答を診断する
| 誤答 | 型 | 戻るセクション |
|---|---|---|
| 問1で③を一つの情報 | 情報を分けられない | 情報を一つずつ取り出そう |
| 問2で矢印に名前なし | 名前がない | 原因と結果 |
| 問3で「原因→結果」 | 名前の取り違え(対比を因果に) | 比較と対比 |
| 問4で「①が④の原因」 | 具体と抽象を因果と混同 | 具体と抽象 |
診断結果を学習計画にする
| 結果 | 計画 |
|---|---|
| 四問とも正解 | コースを順に進め、接続語・指示語・段落で精度を上げる |
| 問1で誤り | 「情報を一つずつ取り出そう」を丁寧に |
| 問2・問3で誤り | 「原因と結果」「比較と対比」を重点的に |
| 問4で誤り | 「具体と抽象」「段落同士の関係」を重点的に |
答案で落とさないための確認
| 確認 | 見るもの |
|---|---|
| 情報を述語の数で数えたか | ③は二つ |
| 矢印の向きを合図で決めたか | そのため→、つまり← |
| 名前を付けたか | 原因→結果、対比、抽象←具体 |
| 修飾語を情報と数えていないか | 「今年の夏は」「山の上では」は付け足し |
よくある間違い
文の数と情報の数を同じにする
一文に二つの情報があることは普通です。述語で数えます。
全部の矢印を「原因→結果」にする
「一方」は対比、「つまり」は抽象←具体。合図で名前を決めます。
診断して終わりにする
弱い型が分かったら、そのセクションに時間を配分します。
自分で説明しよう
確認1:情報の関係を読む三つの手順
情報を分ける、矢印で結ぶ、名前を付ける。
確認2:「つまり」が示す関係
抽象←具体(前をまとめる)。
確認3:自分がどのセクションに時間をかけるか
誤った問の型と、対応するセクションを言えれば完了です。
セクションの出口
短い文章の情報を全部分けて矢印で結び、誤答の型から戻るセクションを決められたら、前提チェックは完了です。
次のセクション「情報を一つずつ取り出そう」では、一文や段落から「誰が・何を・どうした」の情報の単位を正確に整理する方法を扱います。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。