原因と結果:二つの情報を正しく分ける
このレッスンの役割
情報の関係のうち、入試で最も多く問われるのが原因と結果です。「──線部のようになったのはなぜか」という設問は、結果から原因を探す問題です。ここでは、原因と結果を見分ける核をつかみます。
今回の中心技能は、二つの情報のどちらが原因でどちらが結果かを、「AがなければBは起きない」というテストで決められることです。目安時間は8分です。
今日の問い
彼は毎日練習した。大会で優勝した。
接続語はありません。それでも、二つの情報には関係があります。「練習しなければ優勝はなかった」と言えるので、練習が原因、優勝が結果。逆に「優勝しなければ練習はなかった」は不自然です。接続語がなくても、テストで原因と結果が決まります。
原因と結果の定義
| 用語 | 内容 | 問い |
|---|---|---|
| 原因 | それが起きたから、別のことが起きた | なぜ起きたか |
| 結果 | 原因によって起きたこと | 何が起きたか |
矢印は「原因 → 結果」。
因果のテスト
| テスト | 内容 |
|---|---|
| 「AがなければBは起きない」 | 自然に言えればAが原因 |
| 「AだからB」 | 自然に言えればAが原因 |
| 時間の順 | 原因は結果より先に起きる(ただし文の順とは別) |
三つのうち二つが合えば、因果と判定します。
合図の語
| 合図 | 原因の位置 |
|---|---|
| ので、から、ため、ために | 合図の前が原因 |
| だから、そのため、したがって、すると | 合図の前の文が原因 |
| からだ、ためだ、のは〜からだ | 合図の前が原因(文の順では結果が先) |
| なぜなら | 合図の後が原因(理由) |
| によって、のせいで、のおかげで | 合図の前が原因 |
例題:原因と結果を分ける
台風が近づいたため、学校は休みになった。
原因:台風が近づいた。結果:学校は休みになった。「ため」の前が原因。
試合に負けた。練習が足りなかったからだ。
原因:練習が足りなかった。結果:試合に負けた。「からだ」の前が原因で、文の順では結果が先。
彼は早起きした。だから電車に間に合った。
原因:早起きした。結果:間に合った。
原因が複数あるとき
雨が降り、風も強かったので、試合は中止になった。
原因は二つ(雨、風)。結果は一つ(中止)。矢印は二本とも「中止」に向かいます。設問「なぜ中止になったか」には両方答えます。
よくある間違い
接続語がないと因果ではないと思う
「練習した。優勝した」のように、接続語なしの因果は普通です。テストで決めます。
文の順を原因→結果と決めつける
「負けた。練習が足りなかったからだ」は結果が先です。合図の語を見ます。
時間の前後を全部因果だと思う
「朝起きた。朝食を食べた」は時間の順であって、起きたから食べたとは限りません。「AがなければB は起きない」で確かめます。
自分で確かめよう
確認1:因果のテストを一つ
「AがなければBは起きない」と言えるか。
確認2:「試合に負けた。練習が足りなかったからだ」の原因と結果
原因:練習が足りなかった。結果:試合に負けた。
確認3:「なぜなら」の後に来るのは原因と結果のどちらですか
原因(理由)。
まとめと次の一歩
原因は「なぜ起きたか」、結果は「何が起きたか」。接続語がなくても「AがなければBは起きない」のテストで決まります。合図の語で原因の位置が分かり、文の順とは別です。
次のレッスンでは、文章の中で原因と結果の連鎖を矢印で表す手順を一行ずつ使えるようにします。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。