LESSON 01

情報を一つずつ取り出そう

情報を一つずつ取り出そう:関係を矢印で表す

述語に印をつける、主語と対象を補う、表にする、隣り合う情報を矢印で結ぶという四段階で、段落の情報を整理して関係を表す手順を一行ずつ使います。

情報を一つずつ取り出そう:関係を矢印で表す

このレッスンの役割

前のレッスンで、情報の単位を補って取り出す方法を知りました。ここでは、段落の情報を表にして、隣り合う情報を矢印で結ぶ手順を一つに決め、どんな段落でも同じ順で整理できるようにします。

今回の中心技能は、「述語に印をつける → 主語と対象を補う → 表にする → 隣り合う情報を矢印で結ぶ」の四段階を一行ずつ書けることです。目安時間は9分です。

今日の問い

昨夜、強い風が吹いた。庭の木が倒れた。朝、父がそれを片づけた。

手順で整理します。述語:吹いた、倒れた、片づけた。主語と対象:風が/木が/父が それ(=木)を。表にして矢印:風が吹いた →(原因→結果)→ 木が倒れた ⇒(時間)⇒ 父が片づけた。三つの情報が二本の矢印でつながりました。

手順を一行ずつ

段階 すること 今日の問いの場合
1 述語に印をつける 吹いた、倒れた、片づけた
2 主語と対象を補う 風が/木が/父が それ(木)を
3 表にする 三行の表
4 隣り合う情報を矢印で結ぶ 吹いた→倒れた(因果)、倒れた⇒片づけた(時間)

段階3:表の形

番号 誰が 何を どうした
1 風が ― 吹いた
2 木が ― 倒れた
3 父が それ(木)を 片づけた

指示語「それ」は、指す内容(木)に置き換えて書きます。

段階4:矢印の名前の決め方

二つの情報の間に 名前
接続語がある 接続語から(ので→因果、一方→対比、つまり→抽象)
接続語がないが、前が後を引き起こす 原因→結果
接続語がないが、時間が進む 時間
接続語がないが、後が前の例 抽象←具体

接続語がなくても、意味で名前を決めます。「風が吹いた。木が倒れた」には「ので」がありませんが、原因→結果です。

例題:段落全体

兄は毎日ランニングをしている。先月から始めた。最初は三キロで息が切れた。今では十キロ走れる。

番号 誰が 何を どうした
1 兄は ランニングを している
2 (兄は) (ランニングを) 先月から始めた
3 (兄は) 三キロで 息が切れた
4 (兄は) 十キロ 走れる

矢印:1 ←(抽象←具体)← 2・3・4(1の説明)。2 ⇒(時間)⇒ 3 ⇒(時間)⇒ 4。3 ⇔(対比:変化)⇔ 4。

よくある間違い

段階1で文末の述語しか拾わない

一文の途中の述語(「借りて」など)も拾います。

段階2で指示語をそのまま書く

「それを片づけた」の「それ」は「木」に置き換えます。指示語のままでは情報として不完全です。

段階4で接続語がないと矢印を引かない

意味で名前を決めます。「吹いた。倒れた」は因果です。

自分で確かめよう

確認1:「電車が遅れた。私は遅刻した。先生に叱られた」を四段階で

述語:遅れた、遅刻した、叱られた → 電車が/私は/私は 先生に → 表 → 遅れた→遅刻した(因果)、遅刻した→叱られた(因果)。

確認2:表で指示語はどう書きますか

指す内容に置き換えて書く。

確認3:接続語がないときの矢印の名前の決め方

意味で決める(引き起こす→因果、時間が進む→時間、例→抽象←具体)。

まとめと次の一歩

手順は、述語に印、主語と対象を補う、表にする、隣り合う情報を矢印で結ぶ、の四段階です。接続語がなくても意味で名前を決め、指示語は内容に置き換えます。

次のレッスンでは、情報の取り出しでよく起きる誤りを集め、どの段階で崩れたかを見抜けるようにします。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:情報を表にする手順

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    情報を表にする手順の段階1はどれですか。
  2. 設問 1
    「木が倒れた。父がそれを片づけた」を表にするとき、「それ」はどう書きますか。
  3. 設問 2
    「風が吹いた。木が倒れた」に接続語はありません。矢印の名前はどれですか。
  4. 設問 3
    「最初は三キロで息が切れた。今では十キロ走れる」の関係はどれですか。
  5. 設問 4
    「電車が遅れた。私は遅刻した」の矢印はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。