前提チェック:一文の骨組み:二つの情報を正しく分ける
このレッスンの役割
このコース「情報の関係」は、文章の中の情報同士がどうつながっているか(原因と結果、意見と根拠、具体と抽象など)を読み取るコースです。最初のセクションは前提チェックです。関係を読む前に、一文の中に入っている情報を一つずつ分けて取り出せるかを確かめます。
今回の中心技能は、一文の中の主語・述語の組を数え、組ごとに「誰が・何を・どうした」を言えることです。目安時間は8分です。
今日の問い
次の一文には、いくつの情報が入っているでしょうか。
雨が降ったので、試合は中止になった。
二つです。「雨が降った」と「試合は中止になった」。主語・述語の組が二つあり、それぞれが一つの情報です。二つの情報は「ので」でつながれ、「雨が降った」が原因、「試合は中止になった」が結果という関係にあります。関係を読むには、まず情報を二つに分けることが必要です。
情報の単位
| 単位 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 一つの情報 | 主語と述語が一組(誰が・何が/どうした・どんなだ・何だ) | 雨が降った |
| 情報の付け足し | 修飾語(いつ・どこで・何を・どのように) | 昨日、公園で、強く |
| 情報の関係 | 二つ以上の情報をつなぐもの(ので、が、つまり…) | 降った ので 中止 |
一文の中の情報の数は、主語・述語の組の数と同じです。
情報を分ける手順の入口
| 段階 | すること |
|---|---|
| 1 | 文末の述語を見つける |
| 2 | 途中の述語(用言)を見つける |
| 3 | 各述語に「誰が・何が」と問うて主語を決める |
| 4 | 組ごとに「誰が・何を・どうした」の形で書き出す |
例題
兄は毎朝早く起きて、駅まで走って、始発の電車に乗る。
述語:起きて、走って、乗る。主語はすべて「兄は」(共通)。情報は三つ。
| 情報 | 誰が | 何を・どこへ | どうした |
|---|---|---|---|
| 1 | 兄は | 毎朝早く | 起きて |
| 2 | 兄は | 駅まで | 走って |
| 3 | 兄は | 始発の電車に | 乗る |
主語が省略されていても、情報は三つあります。
情報を分ける意味
彼は走ったが、間に合わなかった。
「彼は走った」と「(彼は)間に合わなかった」の二つに分けると、「が」が二つを逆接でつないでいることが見えます。分けずに読むと、「走った」と「間に合わなかった」の関係が曖昧になります。関係は、分けて初めて見えます。
よくある間違い
一文は一つの情報だと思う
一文に二つ、三つの情報が入っていることは普通です。述語の数で数えます。
修飾語を別の情報と数える
「昨日」「公園で」は情報の付け足しで、独立した情報ではありません。主語・述語の組だけを数えます。
主語が省略されていると情報を見落とす
「起きて、走って、乗る」は主語が共通でも三つの情報です。述語ごとに数えます。
自分で確かめよう
確認1:一文の中の情報の数は何で数えますか
主語・述語の組の数(述語の数)。
確認2:「雨が降ったので、試合は中止になった」の二つの情報
「雨が降った」「試合は中止になった」。
確認3:「弟は泣きながら帰ってきた」の情報の数
二つ(弟は泣いた、弟は帰ってきた)。
まとめと次の一歩
一文には複数の情報が入っていて、その数は述語の数と同じです。関係を読むには、まず情報を一つずつ分けて取り出します。
次のレッスンでは、分けた情報の間の関係を矢印で表す方法を確かめます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。