LESSON 01

時間・順序・変化

時間・順序・変化:二つの情報を正しく分ける

出来事の前後を示す時間の関係、手順の順番を示す順序の関係、前と後で状態が変わる変化の関係を、合図の語で見分け、書かれた順と起きた順を区別する核をつかみます。

時間・順序・変化:二つの情報を正しく分ける

このレッスンの役割

文章は、出来事を時間に沿って並べたり、手順を順番に示したり、「前はこうだったが今はこうだ」と変化を述べたりします。書かれた順と起きた順が違うこともあり、取り違えると「いつ」「何が変わったか」の設問を落とします。

今回の中心技能は、二つの情報が時間・順序・変化のどの関係で並んでいるかを見分け、書かれた順と起きた順を区別できることです。目安時間は8分です。

今日の問い

今では町の名物になったこの祭りも、始まったころは参加者が十人ほどだった。やがて近隣の町からも人が集まり、二十年かけて今の規模になった。

書かれた順は「今→始まったころ→やがて→今」。起きた順は「始まったころ(十人)→やがて(近隣から)→今(名物)」。時間に沿った並びで、前と後で状態が変わる変化の関係です。

三つの関係の定義

関係 内容 合図 記号
時間 出来事が前後に並ぶ その後、やがて、翌年、〜してから、〜する前に A ⇒ B
順序 手順や段階が番号で並ぶ まず、次に、最後に、第一段階 ① ⇒ ② ⇒ ③
変化 前と後で状態が違う かつては〜が今は、〜になった、〜しつつある 前 ⇒ 後(状態)

時間と順序は「いつ」の並び、変化は「どう違うか」の並びです。変化には必ず「前の状態」と「後の状態」が組になります。

書かれた順と起きた順

文 書かれた順 起きた順
彼は出発する前に、荷物を確かめた 出発 → 確認 確認 → 出発
今は名物だが、始まりは十人だった 今 → 始まり 始まり → 今
優勝した。その前年は一回戦で負けていた 優勝 → 前年 前年 → 優勝

「〜する前に」「その前年」「かつては」は、書かれた順と起きた順が逆になる合図です。

変化の三つの要素

要素 問い 今日の問い
前の状態 前はどうだった 参加者が十人
後の状態 今はどうか 町の名物
きっかけ・経過 何が変えた 近隣から人が集まった、二十年

設問「どのように変化したか」は、前と後を組で答えます。「名物になった」だけでは半分です。

例題:分ける

まず、米を研ぐ。次に、三十分水につける。最後に、火にかける。

項目 内容
関係 順序
記号 研ぐ ⇒ つける ⇒ 火にかける
書かれた順と起きた順 同じ

昔はこの川で泳げたが、今は立ち入りが禁止されている。

項目 内容
関係 変化
前 泳げた
後 立ち入り禁止

時間と因果の区別

文 関係
雨が降った。その後、試合が始まった 時間(前後だけ)
雨が降ったので、試合が中止になった 因果

「その後」は前後を言うだけで、原因ではありません。因果テスト「AがなければBは起きない」で確かめます。

よくある間違い

書かれた順=起きた順だと思う

「〜する前に」「かつては」で逆になります。起きた順に並べ直します。

変化を後の状態だけで答える

変化は前と後の組です。「十人から名物に」のように両方を書きます。

「その後」を「だから」のように読む

前後だけの関係です。因果テストで区別します。

自分で確かめよう

確認1:「彼は出発する前に、荷物を確かめた」の起きた順

確かめた ⇒ 出発した。

確認2:変化の三つの要素

前の状態、後の状態、きっかけ・経過。

確認3:「雨が降った。その後、試合が始まった」は因果ですか

因果ではない(時間の前後だけ)。雨がなくても試合は始まる。

まとめと次の一歩

時間は出来事の前後、順序は手順の番号、変化は前後の状態の違いです。「〜する前に」「かつては」で書かれた順と起きた順が逆になり、変化は前と後を組で答えます。

次のレッスンでは、文章の出来事を起きた順に並べ直し、変化を表にする手順を一行ずつ使えるようにします。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:時間・順序・変化の見分け

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    「彼は出発する前に、荷物を確かめた」の起きた順はどれですか。
  2. 設問 1
    変化の関係で必ず組になるものはどれですか。
  3. 設問 2
    「まず、次に、最後に」が示す関係はどれですか。
  4. 設問 3
    「雨が降った。その後、試合が始まった」の関係はどれですか。
  5. 設問 4
    書かれた順と起きた順が逆になる合図として適切なものはどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。