並列・添加・選択:関係を矢印で表す
このレッスンの役割
前のレッスンで、並列・添加・選択の見分け方を知りました。ここでは、文章の中で並べられた情報を漏れなく取り出し、記号で表す手順を一つに決めます。「〜を三つ答えよ」で二つしか書けない誤りは、ここで消えます。
今回の中心技能は、「並べる軸を決める → 合図で切る → 項目を一つずつ取り出す → 記号をつけて数を確かめる」の四段階を一行ずつ書けることです。目安時間は9分です。
今日の問い
森には三つの働きがある。雨水をたくわえて洪水を防ぐこと、二酸化炭素を吸って空気をきれいにすること、そして、多くの生き物のすみかになることだ。さらに、人の心を落ち着かせる効果もあると言われる。
手順で取り出します。軸:森の働き。合図:読点と「そして」、「さらに」。項目:洪水を防ぐ、空気をきれいにする、すみかになる、心を落ち着かせる。記号:三つが並列(+)、四つ目が添加(上乗せ)。数:本文は「三つ」と言うが、添加で四つ目がある。
手順を一行ずつ
| 段階 | すること | 今日の問いの場合 |
|---|---|---|
| 1 | 並べる軸を決める | 森の働き |
| 2 | 合図で切る | 読点、そして、さらに |
| 3 | 項目を一つずつ取り出す | 洪水、空気、すみか、心 |
| 4 | 記号をつけて数を確かめる | +++(並列三つ)+添加一つ |
段階1:軸の見つけ方
| 手掛かり | 例 |
|---|---|
| 「〜には三つの〜がある」 | 森には三つの働きがある |
| 「〜は、〜、〜、〜だ」 | 条件は、安さ、速さ、安全だ |
| 同じ形の文が続く | 第一に〜。第二に〜。第三に〜。 |
軸は「何を並べているか」の名前です。「働き」「条件」「理由」のように短く。
段階2:合図で切る
| 合図 | 切り方 |
|---|---|
| 読点+「こと」 | 〜こと、〜こと、〜こと |
| そして、また、および | 最後の項目の前に置かれやすい |
| さらに、しかも | 本来の列の外に上乗せ |
| 〜も〜も、〜や〜 | 名詞の並び |
| 第一に、第二に | 段落単位の並び |
段階4:記号と数
| 関係 | 記号 | 数え方 |
|---|---|---|
| 並列 | A+B+C | 全部数える |
| 添加 | A+B+C + D(上乗せ) | 全部数えるが、Dは強調と記録 |
| 選択 | A/B | 一つとして扱う(どちらか) |
本文に「三つ」とあっても、添加で四つ目があることがあります。設問が「本文で挙げられている働きをすべて」なら四つ、「三つの働き」なら最初の三つ。
例題:段落単位の並列
第一に、歩くことは体によい。第二に、歩くと町の変化に気づく。第三に、歩くと考えがまとまる。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 軸 | 歩くことの良さ |
| 項目 | 体によい、町の変化に気づく、考えがまとまる |
| 記号 | +++ |
| 数 | 三 |
段落単位でも手順は同じです。
選択の扱い
連絡は電話か、メールか、手紙で行う。
軸:連絡の手段。項目:電話/メール/手紙。記号:/。数:手段は三つあるが、選ぶのは一つ。「どれで連絡するか」には一つ答える。
よくある間違い
段階2で「そして」を見落とし、最後の項目を落とす
「そして」の後が最後の項目です。切ります。
段階3で二つの項目を一つにまとめる
「洪水を防ぎ、空気をきれいにする」は二つです。読点で切ります。
段階4で「さらに」の後を数に入れない、または入れすぎる
設問の語を見ます。「すべて」なら入れ、「三つ」なら本文の三つ。
自分で確かめよう
確認1:「条件は、安さ、速さ、そして安全だ。さらに、見た目も大切だ」を四段階で
軸:条件 → 合図:読点、そして、さらに → 項目:安さ、速さ、安全、見た目 → +++、見た目は添加。
確認2:「そして」はどこに置かれやすいですか
最後の項目の前。
確認3:選択の項目の数え方
項目は全部数えるが、選ぶのは一つ(/)。
まとめと次の一歩
手順は、軸を決める、合図で切る、項目を取り出す、記号をつけて数を確かめる、の四段階です。添加は上乗せとして記録し、設問の語で数に入れるか決めます。
次のレッスンでは、並列・添加・選択でよく起きる誤りを集め、どの段階で崩れたかを見抜けるようにします。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。