LESSON 01

段落同士の関係

段落同士の関係:関係を矢印で表す

各段落の中心文を取り出す、段落頭の合図で関係を記号にする、段落を図につなぐ、序論・本論・結論に分けるという四段階で、文章全体の構成を図にする手順を一行ずつ使います。

段落同士の関係:関係を矢印で表す

このレッスンの役割

前のレッスンで、段落の関係の見分け方を知りました。ここでは、文章全体を段落の図にして、序論・本論・結論の構成を読む手順を一つに決めます。「本文を三つの意味段落に分けよ」「第三段落の役割を答えよ」は、この図で解けます。

今回の中心技能は、「中心文を取り出す → 段落頭の合図で関係を記号にする → 段落を図につなぐ → 序論・本論・結論に分ける」の四段階を一行ずつ書けることです。目安時間は9分です。

今日の問い

【一】なぜ、人は物語を読むのだろうか。

【二】一つには、他人の人生を体験できるからだ。自分が経験できない出来事を、登場人物を通して味わえる。

【三】もう一つには、感情を整理できるからだ。物語の中で怒りや悲しみを追体験することで、自分の感情に名前がつく。

【四】たとえば、失恋した人が恋愛小説を読んで泣くのは、自分の悲しみを物語に重ねているのである。

【五】このように、物語は、経験を広げ、感情を整える働きを持っている。だから、人は物語を読むのだ。

手順で図にします。中心文:一「なぜ読むか」、二「他人の人生を体験できる」、三「感情を整理できる」、四「失恋の例」、五「経験を広げ感情を整える。だから読む」。記号:一は問い、二+三は答え(並列)、四は三の具体(←)、五は全体のまとめ(=)で問いへの答え。構成:序論=一(問題提起)、本論=二〜四(答えと例)、結論=五。

手順を一行ずつ

段階 すること 今日の問いの場合
1 各段落の中心文を取り出す 五つの中心文
2 段落頭の合図で関係を記号にする 問、+、←、=
3 段落を図につなぐ 一(問)← 二+三(←四)=五(答)
4 序論・本論・結論に分ける 一/二〜四/五

段階1:中心文の位置

位置 合図
段落の最初 一般論、問い、主張の提示
段落の最後 「〜のである」「〜なのだ」でまとめ
「つまり」「要するに」の後 段落内のまとめ

残りの文は具体例・理由・補足です。中心文を一文選ぶ練習が、要約の基礎になります。

段階2:段落頭の合図と記号

段落頭 記号 関係
一つには、第一に、また + 並列
たとえば ← 具体
しかし、一方 ⇔ 対比・転換
だから、そのため → 因果
このように、つまり = まとめ
なぜ〜か 問 問題提起

段階4:構成の型

型 序論 本論 結論
問題提起型 問い 答えの根拠・例 答え
主張先行型 主張 根拠・例 主張の再確認
対比型 話題 A ⇔ B 筆者の立場
変化型 昔 変化の経過 今・提案

今日の問いは問題提起型。「問い」の段落と「答え」の段落を線でつなぐと、文章の軸が見えます。

意味段落に分ける

「三つの意味段落に分けよ」は、段階4の区切りを答えます。

意味段落 形式段落 役割
序論 一 問題提起
本論 二〜四 答えの根拠と例
結論 五 答え

本論の中で「しかし」で転換があれば、本論をさらに二つに分けることもあります。

よくある間違い

段階1で段落の一文目を機械的に中心文にする

「〜のである」で終わる最後の文が中心のこともあります。段落の内容を一文で表す文を選びます。

段階2で「たとえば」の段落を本論の柱にする

具体例の段落は、前の段落を支える材料です。柱は中心文の段落。

段階4で形式段落の数で機械的に三等分する

役割で分けます。序論が一段落、本論が三段落、結論が一段落でも構いません。

自分で確かめよう

確認1:中心文が置かれやすい位置を二つ

段落の最初、段落の最後(「〜のである」)。

確認2:問題提起型の文章で、線でつなぐ二つの段落

問いの段落と答えの段落。

確認3:「たとえば」で始まる段落の役割

前の段落の具体例(材料であって柱ではない)。

まとめと次の一歩

手順は、中心文を取り出す、合図で記号にする、図につなぐ、序論・本論・結論に分ける、の四段階です。構成の型を知っておくと、問いと答え、主張と根拠の位置が予測できます。

次のレッスンでは、段落の関係でよく起きる誤りを集め、どの段階で崩れたかを見抜けるようにします。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:文章の構成を図にする

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    文章全体の構成を図にする四段階の段階4はどれですか。
  2. 設問 1
    「なぜ、人は物語を読むのだろうか」で始まる文章の構成の型はどれですか。
  3. 設問 2
    問題提起型の文章で、線でつなぐ二つの段落はどれですか。
  4. 設問 3
    意味段落に分けるときの基準はどれですか。
  5. 設問 4
    「たとえば」で始まる段落は、意味段落ではどこに入りますか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。