LESSON 01

情報の関係マスターチェック

情報の関係マスターチェック:関係の図を文章全体で描く

各セクションの四段階を一つの流れ(印をつける・中心文を取る・関係を記号にする・問いと答えをつなぐ・設問に当てる)に統合し、一つの論説文を関係の図にして設問に答える手順を通して使います。

情報の関係マスターチェック:関係の図を文章全体で描く

このレッスンの役割

各セクションで「関係を矢印で表す」四段階を学びました。ここでは、それらを一つの流れに統合し、論説文を一枚の関係の図にして、どの設問にもその図から答える手順を確かめます。

今回の中心技能は、「接続語・指示語に印 → 段落の中心文を取る → 中心文同士の関係を記号にする → 問いと答え(主張と根拠)をつなぐ → 設問を図に当てる」の五段階を一つの文章で通せることです。目安時間は12分です。

統合した五段階

段階 すること 使うセクション
1 接続語・指示語に印をつける 接続語、指示語
2 各段落の中心文を取る 段落同士の関係
3 中心文同士の関係を記号にする 因果〜条件の八関係
4 問いと答え、主張と根拠をつなぐ 意見と根拠、事実と意見
5 設問を図に当てる 全セクションの入試形式

練習の文章

【一】日本の学校では、掃除を生徒自身が行う。海外から来た人は、①これに驚くことが多い。

【二】なぜ、生徒が掃除をするのだろうか。一つには、自分の使う場所を自分で整える態度を育てるためだ。もう一つには、全員で同じ作業をすることで、役割を分け合う経験をさせるためだ。

【三】②確かに、専門の職員が掃除をすれば、生徒は学習に時間を使える。海外の多くの学校はそうしている。

【四】しかし、ある調査では、掃除を経験した生徒のほうが、公共の場所を汚さない傾向が強かった。掃除は、時間を奪うのではなく、生活の習慣を作っているのだ。

【五】つまり、学校の掃除は、教科の学習とは別の、生活の学びの時間なのである。

段階1〜2:印と中心文

段落 印 中心文
一 これ 日本では生徒が掃除をする
二 なぜ、一つには、もう一つには 生徒が掃除をする理由は二つ
三 確かに 職員が掃除をすれば学習に時間を使える
四 しかし、調査、のだ 掃除は生活の習慣を作っている
五 つまり 掃除は生活の学びの時間

段階3:関係の記号

段落の組 関係 記号
一 → 二 話題 → 問い 問
二の二つの理由 並列 +
三 ⇔ 四 譲歩 ⇔ 反論 ⇔
四の調査 → 四の主張 根拠(データ)← 主張 ←
五 = 全体 まとめ =

段階4:問いと答えをつなぐ

問い(二) 答え
なぜ生徒が掃除をするのか 態度を育てる+役割を分け合う(二)、生活の習慣を作る(四)、生活の学び(五)

主張:五「生活の学びの時間」。根拠:二の二つの理由(理由)、四の調査(データ)。譲歩:三。

段階5:設問を図に当てる

設問 図のどこを見るか 答え
①「これ」の内容 一の直前 日本の学校で生徒自身が掃除を行うこと
②「確かに」の段落の役割 三 ⇔ 四 反対の見方を認める譲歩。四で反論される
筆者が掃除を肯定する根拠を二種類 二と四 理由(態度・役割)とデータ(汚さない傾向)
第四段落の「のだ」の文は事実か意見か 四 意見(「作っている」は解釈)。調査が事実
本文の主張を抜き出せ 五 学校の掃除は〜生活の学びの時間なのである
三つの意味段落に分けよ 一/二〜四/五 話題と問い/理由・譲歩・反論/まとめ

どの設問も、図のどこかを指しています。

図を描く時間の目安

段階 時間
1〜2 本文を読みながら(追加時間なし)
3〜4 読み終えてから一分
5 設問ごとに十〜三十秒

図を描く一分が、設問ごとの読み直しをなくします。

よくある間違い

図を描かずに設問から本文を探す

設問ごとに本文を読み直すと、時間が足りなくなります。先に図。

中心文を段落ごとに二つ以上取る

一段落一文。残りは材料です。

譲歩の段落を根拠に入れる

三は相手の見方です。筆者の根拠は二と四。

自分で確かめよう

確認1:統合した五段階

印をつける、中心文を取る、関係を記号にする、問いと答えをつなぐ、設問を図に当てる。

確認2:練習の文章で、筆者の根拠の二種類

理由(二:態度を育てる、役割を分け合う)とデータ(四:調査)。

確認3:図を描くのにかける時間の目安

読み終えてから一分(印と中心文は読みながら)。

まとめと次の一歩

五段階で論説文を一枚の図にすれば、指示語・段落の役割・根拠・事実と意見・主張・意味段落の設問は、すべて図の一か所を指して答えられます。

次のレッスンでは、各セクションの誤りの型を横断して集め、自分がどの型で落としやすいかを診断します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:関係の図を文章全体で描く

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    統合した五段階の段階2はどれですか。
  2. 設問 1
    「確かに、専門の職員が掃除をすれば、生徒は学習に時間を使える」の段落の役割はどれですか。
  3. 設問 2
    「ある調査では、掃除を経験した生徒のほうが公共の場所を汚さない傾向が強かった」は、根拠のどの種類ですか。
  4. 設問 3
    「掃除は、時間を奪うのではなく、生活の習慣を作っているのだ」は事実と意見のどちらですか。
  5. 設問 4
    図を先に描く利点として正しいものはどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。