LESSON 01

情報の関係マスターチェック

情報の関係マスターチェック:全関係を一文で判定する

このコースで学んだ八つの関係(因果・事実と意見・意見と根拠・具体と抽象・比較対比・並列添加選択・時間変化・条件)を一つの表にまとめ、短い文を見た瞬間にどの関係かを判定する速さと正確さを確かめます。

情報の関係マスターチェック:全関係を一文で判定する

このレッスンの役割

ここからは、コース全体の仕上げです。十四のセクションで学んだ関係を一つの表に集め、短い文を見た瞬間に「どの関係か」を判定できるかを確かめます。関係の判定が速くなれば、長文を読む時間が残ります。

今回の中心技能は、一〜二文の情報を見て、八つの関係のどれかを合図と記号で即答できることです。目安時間は10分です。

全関係の一覧表

関係 記号 合図 テスト
原因→結果 → ので、から、だから、そのため AがなければBは起きない
意見←事実 ← 調査、数値(事実)/べきだ、大切だ(意見) 調べられるか
主張←根拠 ← なぜなら、からだ、たとえば、調査 これがあれば主張を認めやすいか
抽象←具体 ← たとえば(具体)、つまり(抽象) 「など」を付けて自然か
対比 ⇔ 一方、〜に対して、〜が 相手と観点がそろうか
並列・添加・選択 +/ また、さらに、または 対等か上乗せか一方か
時間・変化 ⇒ その後、かつて、〜になった 起きた順に並ぶか、前後の状態が組か
条件 ⊃ 〜ば、〜なら、もし 成り立つか未定か

接続語(しかし・つまり・たとえば)と指示語(これ・この)は、これらの関係を知らせる道具。段落の関係と図表の対応は、同じ関係を段落・資料の単位で使ったもの。

判定の練習:十問

それぞれの文の関係を、記号で答えてから開いてください。

①「雪が積もったため、電車が止まった」

→ 因果。雪がなければ止まらない。

②「この町の人口は五年で一割減った。深刻な事態だ」

← 事実と意見。「一割減った」は調べられる、「深刻だ」は評価。

③「人は困っている人を助ける。たとえば席をゆずる」

← 抽象と具体。「席をゆずるなど」が自然。

④「紙の本は重いが、電子書籍は軽い」

⇔ 対比。相手:紙/電子、観点:重さ。

⑤「運動は体力をつける。さらに、仲間もできる」

+ 添加(上乗せ)。「さらに」の後が強調。

⑥「かつてこの川では泳げたが、今は禁止されている」

⇒ 変化。前:泳げた、後:禁止。

⑦「雨が降れば、遠足は延期になる」

⊃ 条件。雨も延期も未定。

⑧「読書の時間を増やすべきだ。考える力を育てるからだ」

← 主張と根拠。「べきだ」が主張、「からだ」が根拠(理由)。

⑨「彼は毎日練習した。その後、大会に出た」

⇒ 時間(前後のみ)。「練習がなければ出られない」とは言えないので因果ではない。

⑩「もし予算があれば、図書館を建てられたのに」

⊃ 条件(反事実)。事実は「予算がなく建てられなかった」、気持ちは不満。

紛らわしい組の見分け

組 見分け
因果 vs 時間 因果テスト。「その後」は時間だけ
因果 vs 条件 文末。「なった」は因果、「なる」「ば」は条件
具体 vs 根拠(事例) 具体例が主張を支えていれば根拠(事例)でもある。設問の語で選ぶ
対比 vs 並列 違いを際立たせるか(⇔)、対等に並べるか(+)
事実 vs 根拠(データ) データは事実の一種。主張を支える役割があれば根拠

判定が遅いときの原因

原因 対策
合図を覚えていない 一覧表の合図欄を声に出して三回
テストを使っていない 合図がなければテストで決める
一つの関係に決めようとする 文は複数の関係を含むことがある(因果かつ事実など)

よくある間違い

合図の語だけで決めて内容を見ない

「その後」があっても因果の内容のことはあります。合図は入り口、テストで確定。

一文に一つの関係しかないと思う

「人口が一割減ったので深刻だ」は因果(→)であり、事実と意見(←)でもあります。設問の語で答えます。

判定して満足する

判定は手段です。次のレッスンで、判定した関係を図にして設問に使います。

自分で確かめよう

確認1:因果と時間を分けるテスト

「AがなければBは起きない」が成り立てば因果、前後だけなら時間。

確認2:因果と条件を分ける手掛かり

文末(なった=因果、なる・ば=条件)。

確認3:十問のうち、記号が「←」になるもの

②(意見←事実)、③(抽象←具体)、⑧(主張←根拠)。

まとめと次の一歩

八つの関係は、合図とテストと記号の表で一枚にまとまります。紛らわしい組はテストと文末で分け、一文に複数の関係があれば設問の語で選びます。

次のレッスンでは、判定した関係を文章全体の図にする手順を、コース全体の手順として一つにまとめます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:全関係を一文で判定する

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    「雪が積もったため、電車が止まった」の関係はどれですか。
  2. 設問 1
    「彼は毎日練習した。その後、大会に出た」の関係はどれですか。
  3. 設問 2
    「雨が降れば、遠足は延期になる」と「雨が降ったので、遠足は延期になった」を分ける手掛かりはどれですか。
  4. 設問 3
    「人は困っている人を助ける。たとえば席をゆずる」の関係はどれですか。
  5. 設問 4
    「この町の人口は五年で一割減った。深刻な事態だ」の二文の関係はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。