LESSON 01

高校入試・語彙マスターチェック

高校入試・語彙マスターチェック:意味の核をつかむ

コース全体で学んだ語彙の技能を一つの地図にまとめ、入試の語彙問題がどの技能を問うているかを形から見分ける入口をつかみます。

高校入試・語彙マスターチェック:意味の核をつかむ

このレッスンの役割

このセクションは、コース「語彙と語句の意味」の最終確認です。十四のセクションで、意味を決める手掛かり、語と語の関係、ニュアンス、慣用表現、記述を学んできました。ここでは、それらを一つの地図にまとめ、入試の問題を見たときに「どの技能を使うか」をすぐに決められるようにします。

今回の中心技能は、語彙問題を見て、問われている技能と使う手掛かりを言えることです。目安時間は8分です。

今日の問い

次の四問は、それぞれどの技能を問うていますか。

  1. 「──線部『顕著』の意味として適切なものを選べ」
  2. 「空欄に入る語を、主観・客観から選べ」
  3. 「──線部『手を焼く』の意味を答えよ」
  4. 「──線部とはどういうことか、四十字以内で説明せよ」

1は未知語の意味決定(文脈・つくり)、2は対義語と対比、3は慣用句、4は言い換え記述。形から技能が決まり、技能から手掛かりが決まります。

技能の地図

技能 問われ方 主な手掛かり 学んだセクション
未知語の意味決定 意味を選べ 文脈の合図、語のつくり、辞書の番号 文脈、つくり、辞書
語と語の関係 空欄補充、同じ意味の語 対義語の軸、類義語の三軸、階層、多義語の核 対義語、類義語、上位語下位語、多義語
具体と抽象 例を挙げよ、まとめよ 合図、共通点、段 具体と抽象、上位語下位語
ニュアンスと表現 心情、効果、筆者の態度 差分、三要素、たとえの共通点 ニュアンス、比喩擬態語
慣用表現 意味、正誤、空欄 四点(意味・由来・場面・例文) 慣用句ことわざ四字熟語
論説文語彙 主張・根拠、評価 組み立ての語、対、評価の向き 論説文の重要語彙
言い換え記述 どういうことか 部分に分ける、別表現、文末 語句を言い換えて説明

問題の形と技能の対応

問題の形 技能 最初に見るもの
意味を選べ(本文に説明あり) 未知語の意味決定 文脈の合図(つまり・たとえば)
意味を選べ(本文に説明なし) 未知語の意味決定 語のつくり(部首・組み立て・接頭語)
空欄に入る語を選べ 語と語の関係 対比の向き、類義語の軸、結びつき
同じ意味で使われているもの 多義語 物理的か比喩的か、結びつく語
例を抜き出せ/まとめて何というか 具体と抽象 設問が求める段
気持ちを答えよ/効果を説明せよ ニュアンスと表現 差分、たとえの共通点、前後の照合
慣用句の意味・正誤 慣用表現 本来の意味、場面
主張・根拠を答えよ 論説文語彙 なぜなら・つまり・しかし
どういうことか説明せよ 言い換え記述 傍線部の部分、本文の別表現

例題:形から技能へ

「──線部『淡々と』から読み取れる父の態度を答えよ」

形は「態度を答えよ」なので、ニュアンスの技能。差分「淡々と」は「感情を抑えて冷静に」。前後と照合して答えます。

「『能』『歌舞伎』『落語』をまとめて何というか、本文から四字で抜き出せ」

形は「まとめて何というか」なので、具体と抽象(階層)の技能。隣の上位語を、四字という指定で探します。

よくある間違い

問題の形を見ずに、本文を全部読み直す

形から技能と手掛かりが決まれば、見る場所は限られます。傍線部の前後三文で足りることがほとんどです。

一つの技能しか使わない

空欄補充は、対比の向き(対義語)と類義語の軸の両方を使うことがあります。手掛かりが一つで決まらなければ、別の技能を足します。

記述を語彙問題と別のものだと思う

言い換え記述は、語彙の技能の集大成です。文脈・つくり・対比・抽象化が全部使われます。

自分で確かめよう

確認1:「空欄に主観・客観のどちらが入るか」はどの技能で、何を見ますか

語と語の関係(対義語)。対比の向き(〜ではなく の前後)を見ます。

確認2:「『手を焼く』の意味を答えよ」はどの技能ですか

慣用表現。本来の意味(扱いに困る)を四点で覚えているかが問われます。

確認3:本文に説明のない語の意味を問われたとき、何を使いますか

語のつくり(部首、熟語の組み立て、接頭語・接尾語)。

まとめと次の一歩

入試の語彙問題は、七つの技能のどれかを問います。問題の形から技能が決まり、技能から手掛かりと見る場所が決まります。

次のレッスンでは、入試本番で語彙問題を解く手順を一行ずつ使えるようにします。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:語彙問題の技能の地図

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    「空欄に入る語を、主観・客観から選べ」はどの技能を問う問題ですか。
  2. 設問 1
    「──線部『手を焼く』の意味を答えよ」はどの技能ですか。
  3. 設問 2
    本文に説明のない語の意味を問われたときに使う手掛かりはどれですか。
  4. 設問 3
    「──線部とはどういうことか、四十字以内で説明せよ」はどの技能ですか。
  5. 設問 4
    「──線部『淡々と』から読み取れる父の態度を答えよ」で最初に見るものはどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。