LESSON 01

慣用句・ことわざ・四字熟語

慣用句・ことわざ・四字熟語:意味の核をつかむ

慣用句・ことわざ・四字熟語は字面と意味がずれる「決まり文句」で、意味・由来・場面・例文の四点で覚える語句であることをつかみます。

慣用句・ことわざ・四字熟語:意味の核をつかむ

このレッスンの役割

「油を売る」は、油を販売することではありません。「猿も木から落ちる」は、猿の話ではありません。これらは、字面と意味がずれる決まり文句です。文脈やつくりでは意味が取れないので、別の覚え方が要ります。ここでは、三つの種類の違いと、覚え方の核をつかみます。

今回の中心技能は、慣用句・ことわざ・四字熟語の違いを言い、一つの語句を「意味・由来・場面・例文」の四点で説明できることです。目安時間は8分です。

今日の問い

次の三つは、それぞれどの種類でしょうか。

油を売る/猿も木から落ちる/臨機応変

「油を売る」は慣用句(二語以上の組み合わせで一つの意味。文の一部になる)。「猿も木から落ちる」はことわざ(教訓や真理を述べる一文)。「臨機応変」は四字熟語(漢字四字で一つの意味)。形で見分けられます。

三つの種類

種類 形 働き 例
慣用句 二語以上の組み合わせ(動詞句が多い) 文の中で動詞・形容詞のように使う 油を売る、耳が痛い、手を焼く
ことわざ 一文の形。教訓・真理 文全体で一つの主張。引用して使う 猿も木から落ちる、急がば回れ
四字熟語 漢字四字 名詞・形容動詞として使う 臨機応変、一石二鳥、四面楚歌

字面と意味のずれ

語句 字面 実際の意味
油を売る 油を販売する むだ話をして仕事を怠ける
耳が痛い 耳に痛みがある 自分の欠点を指摘されてつらい
急がば回れ 急ぐなら回り道 急ぐときほど安全な方法を取れ
四面楚歌 四方から楚の歌 周りが全部敵で孤立している

字面から見当をつけると外れる語句です。だからこそ、入試で出ます。

覚え方の四点

点 内容 「四面楚歌」の場合
意味 一言で 周りが全部敵で、味方がいない
由来 なぜその意味か 楚の項羽が漢軍に囲まれ、四方から楚の歌が聞こえて味方の寝返りを知った故事
場面 どんなときに使うか 誰からも支持されず孤立したとき
例文 短い文 提案に全員が反対し、四面楚歌の状態だった

由来が分かると意味が定着し、場面と例文が分かると使えます。

例:慣用句を四点で

点 「油を売る」
意味 仕事を怠けてむだ話をする
由来 江戸時代の油売りが、客と長話をしながら油を注いでいたことから
場面 用事の途中で怠けている人を指すとき
例文 どこで油を売っていたのか、と母に叱られた

例:ことわざを四点で

点 「急がば回れ」
意味 急ぐときほど、安全で確実な方法を選べ
由来 琵琶湖を渡るのに、速い船より遠回りの陸路のほうが確実だったことから
場面 近道をして失敗しそうな人に助言するとき
例文 急がば回れで、基礎から復習した

よくある間違い

字面で意味を決める

「耳が痛い」を耳の病気と読む人はいませんが、「気が置けない」を「油断できない」と読む誤りは非常に多いです。正しくは「遠慮がいらない」。字面で決めず、覚えます。

意味だけ覚えて場面と例文を覚えない

意味を知っていても、文脈に合うかどうかの判断や、空欄補充で使えなければ点になりません。

三つの種類を混同する

「〜と同じ種類の語句を選べ」という設問があります。形(句・文・四字)で区別します。

自分で確かめよう

確認1:慣用句・ことわざ・四字熟語の形の違い

慣用句は二語以上の組み合わせ、ことわざは一文で教訓、四字熟語は漢字四字。

確認2:「気が置けない」の正しい意味

遠慮がいらない、気楽に付き合える。「油断できない」ではありません。

確認3:語句を覚えるときの四点

意味、由来、場面、例文。

まとめと次の一歩

慣用句・ことわざ・四字熟語は、字面と意味がずれる決まり文句です。形で種類を見分け、意味・由来・場面・例文の四点で覚えます。

次のレッスンでは、文中で慣用句などに出会ったときの判断と、空欄補充で選ぶ手順を一行ずつ使えるようにします。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:決まり文句の三種類

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    「油を売る」はどの種類ですか。
  2. 設問 1
    「油を売る」の意味はどれですか。
  3. 設問 2
    「気が置けない」の正しい意味はどれですか。
  4. 設問 3
    「四面楚歌」の意味はどれですか。
  5. 設問 4
    決まり文句を覚えるときの四点はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。