LESSON 01

内と外を意識した言葉遣い

内と外を意識した言葉遣い:動作主と向きで選ぶ

聞き手のグループを決める、話題の人物が内か外かを判定する、内なら呼び方から敬称を外し動作を高めない、外なら敬称を付け動作を高めるという四段階で、内と外に応じた言葉遣いを決める手順を一行ずつ使います。

内と外を意識した言葉遣い:動作主と向きで選ぶ

このレッスンの役割

前のレッスンで、内と外の原則を知りました。ここでは、聞き手と話題の人物の組み合わせから、呼び方と敬語を決める手順を一つに決めます。電話の取り次ぎや、他校との連絡で、この手順が必要になります。

今回の中心技能は、「聞き手のグループを決める → 話題の人物が内か外かを判定する → 内なら敬称を外し高めない → 外なら敬称を付け高める」の四段階を一行ずつ書けることです。目安時間は9分です。

今日の問い

(学校に他校から電話。生徒が応対)「山田先生はいらっしゃいますか」と聞かれた。山田先生は今、外出している。

手順で答えます。聞き手:他校の人(外)。話題の人物:山田先生(自校 → 内)。内なので:敬称を外し「山田」、動作を高めず「外出しております」。「山田は、ただいま外出しております。」

手順を一行ずつ

段階 すること 今日の問いの場合
1 聞き手のグループを決める 他校の人 → 外
2 話題の人物が内か外かを判定する 山田先生は自校 → 内
3 内なら敬称を外し、動作を高めない 山田、外出しております
4 外なら敬称を付け、動作を高める (該当なし)

段階1:聞き手のグループ

聞き手 グループ
自校の先生・生徒 内
他校の先生・生徒 外
面接官、お客様、取引先 外
家族 内(家庭内では家族同士が内)
自校の先生(話題が自分の家族のとき) 家族から見て外

段階2:判定表

聞き手 話題の人物 判定
外 自校の人、家族 内
外 聞き手の学校の人、聞き手の家族 外
内(自校の先生) 自校の校長・他の先生 外(目上として高める)
内(自校の先生) 自分の家族 内
内(家族) 家族 家庭内では外として扱ってもよい

段階3と4:形の対応

判定 呼び方 動作 物
内 山田、父、校長、本校 申す、参る、おる、いたす 父の意見
外 山田先生、お父様、校長先生、御校 おっしゃる、いらっしゃる、なさる 先生のご意見

例題:電話の取り次ぎ

(他校の先生から自校の生徒へ)「鈴木先生に、明日の件でお電話したとお伝えください。」

段階 内容
1 聞き手(話し手から見て):他校の先生 → 外
2 鈴木先生:自校 → 内
3 鈴木、伝えます(申し伝えます)
4 相手の動作「お電話した」はそのまま受けて「お電話をいただいた」

返答:「承知しました。鈴木に、明日の件でお電話をいただいたと申し伝えます。」

例題:面接で家族と学校

(面接官に)母が、「〇〇先生に相談しなさい」と言ったので、相談した。

人物 判定 形
母 内 母が「〜」と申しましたので
〇〇先生(自校) 内 担任の〇〇に相談しました

「母が、担任に相談するようにと申しましたので、相談しました。」自校の先生も面接官から見れば内です。

「先生」と呼ぶときの例外

面接で自校の先生を「担任の先生」と言うのは、職名としての「先生」で許容されます。ただし「〇〇先生がおっしゃった」と動作まで高めるのは誤り。「担任の先生が言っていました」「担任が申しておりました」。

よくある間違い

段階1を飛ばして、話題の人物の身分だけで決める

校長は目上ですが、聞き手が外なら内です。

電話で自校の先生に敬称を付ける

「山田先生はいらっしゃいません」は誤り。「山田は外出しております」。

相手の動作まで低める

相手の「お電話した」は、受けるときは「お電話をいただいた」。相手の動作は外として高めます。

自分で確かめよう

確認1:他校からの電話で「山田先生はいますか」への答え(山田先生は外出中)

「山田は、ただいま外出しております。」

確認2:面接官に自校の担任の動作を言うときの形

「担任が申しておりました」(または「担任の先生が言っていました」)。

確認3:聞き手が自校の先生のとき、自校の校長は内と外のどちらですか

外(目上として高める:校長先生がいらっしゃる)。

まとめと次の一歩

手順は、聞き手のグループ、話題の人物の内外、内なら敬称なし・高めない、外なら敬称あり・高める、の四段階です。電話の取り次ぎと面接で、自校の人と家族は内になります。

次のレッスンでは、内と外でよく起きる誤りを四つの型に分け、直せるようにします。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:内と外で言葉を決める

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    内と外に応じた言葉遣いを決める四段階の段階1はどれですか。
  2. 設問 1
    他校からの電話で「山田先生はいらっしゃいますか」と聞かれた(山田先生は外出中)。正しい答えはどれですか。
  3. 設問 2
    他校の先生からの伝言を自校の先生に伝えるときの返答として適切なものはどれですか。
  4. 設問 3
    面接官に「母が、担任に相談するようにと言った」を伝える正しい形はどれですか。
  5. 設問 4
    相手の「お電話した」という動作を受けて伝えるときの形はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。