LESSON 01

丁寧語の基本

丁寧語の基本:動作主と向きで選ぶ

文末を見つける、普通の形を丁寧語に変える、「ございます」が要る場面かを判断する、尊敬語・謙譲語が別に要るかを確かめるという四段階で、丁寧語を正しく作る手順を一行ずつ使います。

丁寧語の基本:動作主と向きで選ぶ

このレッスンの役割

前のレッスンで、丁寧語の働きを知りました。ここでは、普通の文を丁寧語の文に直し、「ございます」を使うかどうか、さらに尊敬語・謙譲語が要るかどうかを判断する手順を一つに決めます。

今回の中心技能は、「文末を見つける → 丁寧語に変える → ございますの要否を判断する → 尊敬語・謙譲語の要否を確かめる」の四段階を一行ずつ書けることです。目安時間は9分です。

今日の問い

(店員が客に)この商品は、在庫がない。来週には入る。

手順で直します。文末:「ない」「入る」。丁寧語:「ありません」「入ります」。ございます:店員が客に話す場面なので「ございません」が自然。尊敬・謙譲:動作主は商品(人ではない)なので不要。「この商品は、在庫がございません。来週には入ります。」

手順を一行ずつ

段階 すること 今日の問いの場合
1 文末を見つける ない、入る
2 丁寧語に変える ありません、入ります
3 ございますの要否を判断する 店→客なので「ございません」
4 尊敬語・謙譲語の要否を確かめる 動作主が物なので不要

段階2:丁寧語への変換表

普通の形 丁寧語
動詞(行く、見る) 行きます、見ます
名詞+だ(学生だ) 学生です
形容詞(高い) 高いです
形容動詞(静かだ) 静かです
ある/ない あります/ありません
〜だろう 〜でしょう
〜ではない 〜ではありません

段階3:「ございます」を使う場面

場面 判断
店員が客に、式典の司会、電話の応対 使う(ございます)
生徒が先生に、面接 「です・ます」で足りる(使ってもよい)
友人同士 使わない

「ございます」は、公的で改まった場面の印です。生徒が先生に「ございます」を連発すると、やや硬すぎます。

段階4:尊敬・謙譲の要否

動作主 向かう相手 丁寧語だけで
物・事 ― 足りる
自分側 相手なし 足りる(行きます)
自分側 目上 足りない → 謙譲語
相手側(目上) ― 足りない → 尊敬語

段階4を省くと、「先生が来ます」のような、丁寧語止まりの文になります。

例題:段階4が必要な場合

(生徒が先生に)先生が貸した本を、私が読んだ。

段階 内容
1 貸した、読んだ
2 貸しました、読みました
3 生徒→先生なので「ます」で足りる
4 貸す:動作主が先生 → 尊敬語「貸してくださった」。読む:動作主が私、向かう相手は先生の本 → 謙譲語「拝読した」

「先生が貸してくださった本を、私が拝読しました。」丁寧語だけでは足りない例です。

「です」の付け方の注意

誤り 正しい形
行くです 行きます
高いでした 高かったです
静かでした 静かでした(これは正しい)
食べたいです 食べたいです(正しい)

動詞には「ます」、形容詞の過去は「〜かったです」。

よくある間違い

段階2で動詞に「です」を付ける

「行くです」は誤り。動詞は「ます」。

段階3で「ございます」を使えば常に正しいと思う

場面によっては硬すぎます。相手と場面で判断します。

段階4を省いて「ます」で終える

目上の動作、目上に向かう動作は、尊敬語・謙譲語が要ります。

自分で確かめよう

確認1:「この本は面白い。図書館にある」を店員が客に言う形で四段階で

文末:面白い、ある → 面白いです、あります → ございます(店→客)→ 動作主が物なので不要。「この本は面白いです。図書館にございます。」

確認2:動詞に付ける丁寧語は「です」「ます」のどちらですか

ます。

確認3:「先生が来ます」は段階4で何が必要ですか

尊敬語(いらっしゃいます)。

まとめと次の一歩

手順は、文末を見つける、丁寧語に変える、ございますの要否、尊敬・謙譲の要否、の四段階です。動詞には「ます」、改まった場面には「ございます」、目上の動作には段階4で尊敬・謙譲を足します。

次のレッスンでは、丁寧語でよく起きる誤りを四つの型に分け、直せるようにします。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:丁寧語を正しく作る

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    動詞に付ける丁寧語はどれですか。
  2. 設問 1
    「高い」の過去の丁寧語として正しいものはどれですか。
  3. 設問 2
    「ある」の丁寧語として、店員が客に使う最も改まった形はどれですか。
  4. 設問 3
    丁寧語を作る四段階の段階4はどれですか。
  5. 設問 4
    「先生が貸した本を私が読んだ」を先生に話す正しい形はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。