LESSON 01

面接での言葉遣い

面接での言葉遣い:動作主と向きで選ぶ

質問の種類を聞き分ける、結論を一文で決める、理由と具体例を一つずつ添える、相手と自分の動作の敬語を点検して結ぶという四段階で、面接の受け答えを組み立てる手順を一行ずつ使います。

面接での言葉遣い:動作主と向きで選ぶ

このレッスンの役割

前のレッスンで、面接の基本形と定型を知りました。ここでは、質問を聞いてから答えを言い終えるまでを一つの手順に決めます。質問の種類を聞き分けることが最初で、ここを誤ると、正しい敬語で的外れな答えをすることになります。

今回の中心技能は、「質問の種類を聞き分ける → 結論を一文で決める → 理由と具体例を一つずつ添える → 相手と自分の動作の敬語を点検して結ぶ」の四段階を一行ずつ書けることです。目安時間は9分です。

今日の問い

「本校を志望した理由を教えてください」

手順で答えます。種類:理由を聞いている(志望理由)。結論:「御校の〇〇コースで、英語を重点的に学びたいからです」。理由・具体例:「説明会で、先生方が英語で授業をなさっているのを拝見し、自分もその環境で学びたいと思いました」。点検:先生方の動作は「なさっている」(尊敬)、自分の動作は「拝見し」(謙譲)。結び:「入学後は、英語の資格取得に挑戦したいと考えています」。

手順を一行ずつ

段階 すること 今日の問いの場合
1 質問の種類を聞き分ける 理由(なぜ)
2 結論を一文で決める 英語を重点的に学びたいから
3 理由と具体例を一つずつ添える 説明会で授業を拝見した
4 敬語を点検して結ぶ なさっている/拝見し → 入学後は〜

段階1:質問の種類

種類 聞かれ方 答えの中心
事実 何ですか、どこですか 名詞で答える(吹奏楽部です)
理由 なぜですか、理由を 〜からです
経験 どんなことをしましたか 出来事を時間順に
意見 どう思いますか 〜と考えています+理由
将来 何をしたいですか 〜したいです+理由

「がんばったことは何ですか」は事実(部活です)から入り、経験(何をしたか)を続けます。

段階2:結論の形

種類 結論の形
事実 はい。〇〇です。
理由 はい。〇〇だからです。/〇〇したいからです。
意見 はい。私は〇〇だと考えています。
将来 はい。〇〇したいと考えています。

結論は一文。長く説明しません。

段階3:理由と具体例

要素 形 注意
理由 なぜなら〜からです/〜ので 一つに絞る
具体例 具体的には〜/〇年生のとき〜 数字・固有の出来事を入れる

「いろいろがんばりました」は具体例になりません。「毎日三十分」「三年生の秋に」のように具体的に。

段階4:敬語の点検

動作主 例 形
面接官・御校の先生 説明会で話した、授業をした お話しになった、授業をなさった
自分 説明会に行った、話を聞いた 参加した、伺った
自校の先生・家族 担任が勧めた、母が言った 担任が勧めてくれた、母が申した

内と外の原則をここで使います。

例題:意見を聞かれる

「中学生がスマートフォンを持つことについて、どう思いますか」

段階 内容
1 意見
2 私は、使い方のルールを決めたうえで持つのはよいと考えています
3 理由:連絡や調べ物に役立つから。具体例:私は家族と「夜九時以降は使わない」と決めています
4 自分の動作のみ → 丁寧語。結び:高校でも、自分で決めたルールを守りたいです

答えの長さ

質問 目安
事実(名前、学校名) 一文
理由、経験、意見 三〜五文(三十秒〜一分)

長すぎると結論がぼやけます。段階3で理由と具体例を一つずつに絞ると、自然に収まります。

よくある間違い

段階1を飛ばして用意した答えを言う

「がんばったこと」を聞かれて志望理由を話すと、聞いていないと思われます。

段階2で結論を後回しにする

経験を時間順に話し始めると、何を言いたいか分かりにくくなります。結論が先。

段階4で御校の先生の動作を普通の形で言う

「先生が授業をしていた」→「先生が授業をなさっていた」。

自分で確かめよう

確認1:「高校で挑戦したいことは何ですか」を四段階で

将来 → はい。英語の資格取得に挑戦したいと考えています → 理由:将来留学したいから。具体例:中学では英検三級を取得しました → 自分の動作のみ丁寧語。結び:御校の環境で力を伸ばしたいです。

確認2:質問の五つの種類

事実、理由、経験、意見、将来。

確認3:具体例に入れるとよいもの

数字、固有の出来事(毎日三十分、三年生の秋)。

まとめと次の一歩

手順は、質問の種類、結論を一文、理由と具体例を一つずつ、敬語の点検と結び、の四段階です。結論を先に、具体例は数字や出来事で、御校の先生は尊敬語、自校の先生と家族は内として扱います。

次のレッスンでは、面接でよく起きる言葉遣いの誤りを四つの型に分け、直せるようにします。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:面接の受け答えを組み立てる

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    面接の受け答えを組み立てる四段階の段階1はどれですか。
  2. 設問 1
    「なぜ本校を志望したのですか」の質問の種類はどれですか。
  3. 設問 2
    理由を聞かれたときの結論の形はどれですか。
  4. 設問 3
    具体例として適切なものはどれですか。
  5. 設問 4
    「御校の先生が説明会で話した」を面接で言う正しい形はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。