LESSON 01

場面に合う表現を選ぼう

場面に合う表現を選ぼう:会話・面接・入試で使う

三段階の書き分け、場面に合う表現の選択、段階の不ぞろいの訂正、場面の変化に応じた言い換えを入試形式で解き、場面に合う表現の選択を本番で使える形にまとめます。

場面に合う表現を選ぼう:会話・面接・入試で使う

このレッスンの役割

ここは「場面に合う表現を選ぼう」の出口です。三段階の表、四つの軸、四段階の手順、誤りの四つの型を、入試形式の問題で通して使います。

中心技能は、一つの内容を三段階で書き分け、場面に合う表現を選び、不ぞろいを直し、場面の変化に応じて言い換えることです。目安時間は10分です。

入試でどう出るか

場面に合う表現は、三つの形で出ます。

  1. 書き分け:「次の内容を、①友人、②先生に言う形で書け」
  2. 選択:「次の場面で最も適切な表現を選べ」
  3. 訂正:「次の発話で、場面に合っていない部分を直せ」

総合問題

問1

「明日の練習は休む。理由は塾の模試がある」という内容を、次の三人に伝える形で書きなさい。 ① 友人(同じ部活) ② 顧問の先生 ③ 初対面の外部コーチ

問2

職場体験先の店長に、初日の朝に挨拶する。最も適切なものを選びなさい。 ア どうも、田中です。今日からよろしくです。 イ 〇〇中学校の田中です。今日からよろしくお願いします。 ウ 〇〇中学校の田中と申します。本日からお世話になります。よろしくお願いいたします。 エ 〇〇中学校の田中でございます。本日からお世話になりますでございます。

問3

次の発話で、場面に合っていない部分を直しなさい。(生徒が先生に、休み時間に) 「先生、誠に恐れ入りますが、この前のプリント、もう一回ください。」

問4

次の発話を、卒業式の答辞(式典)にふさわしい形に直しなさい。 「先生方、三年間いろいろありがとうございました。すごく楽しかったです。」

答えと判断

問1

①「明日の練習、休むね。塾の模試があって。」 ②「先生、明日の練習は、塾の模試があるため休ませていただきます。申し訳ありません。」 ③「恐れ入ります。明日の練習は、塾の模試がございますため、欠席させていただきます。申し訳ございません。」 段階ごとに、文末(ね/ます/ございます)、語彙(あって/あるため/ございますため)、謝罪(なし/申し訳ありません/申し訳ございません)を上げる。「休ませていただく」は許可を得る動作なので適切。

問2

ウ。初対面・外部なので第三段階。アは下げすぎ、イは第二段階でやや不足、エは「ございます」の重ねで不自然(「お世話になりますでございます」は誤り)。

問3

「先生、すみませんが、先日のプリントをもう一度いただけますか。」「誠に恐れ入りますが」は第三段階で休み時間には過剰、「この前」「もう一回」「ください」は第一〜二段階。第二段階にそろえる。

問4

「先生方、三年間、大変お世話になりました。本当に楽しい三年間でした。」「いろいろ」→「大変」、「すごく」→「本当に(誠に)」、式典なので第三段階に。

誤答を診断する

誤答 型 戻るレッスン
問1①を「休ませていただきます」 上げすぎ 不自然な表現を直す(型①)
問2でイ 初対面を第二段階にした 動作主と向きで選ぶ(段階1)
問3で「誠に恐れ入りますが」を残した 軸の不ぞろい 不自然な表現を直す(型③)
問4で「すごく」を残した 場面の変化に無反応 不自然な表現を直す(型④)

三段階の表(問1)

軸 友人 先生 外部コーチ
文末 休むね 休ませていただきます 欠席させていただきます
理由の語彙 模試があって 模試があるため 模試がございますため
謝罪 なし 申し訳ありません 申し訳ございません
呼称 なし 先生 恐れ入ります

答案で落とさないための確認

確認 見るもの
相手と場面で段階を決めたか 友人・先生・初対面、式典
四つの軸が同じ段階か 文末・呼称・形・語彙
「ございます」を重ねていないか ますでございます
式典・面接で一段上げたか すごく → 本当に
友人に上げすぎていないか 休ませていただきます

よくある間違い

三段階を敬語の有無だけで書き分ける

語彙と謝罪の形も変えます。

「ございます」を付ければ第三段階だと思う

「お世話になりますでございます」は誤り。「ございます」は「です・あります」の代わりに一度だけ。

答辞を普段の言葉で書く

式典は第三段階。「いろいろ」「すごく」は使いません。

自分で説明しよう

確認1:場面に合う表現を組み立てる四段階

段階を決める、文末と語彙、依頼の形、向きの点検。

確認2:「休む」を先生と外部コーチに言う形

休ませていただきます/欠席させていただきます。

確認3:式典で避ける語を二つ

いろいろ、すごく。(ちょっと、この前 も可)

セクションの出口

一つの内容を友人・先生・初対面の三段階で書き分け、場面に合う表現を選び、不ぞろいを直し、式典の言葉に言い換えられたら完了です。

次のセクション「敬語と言葉遣いマスターチェック」では、コース全体を一つの表と手順にまとめ、入試形式の総合問題で仕上げます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:場面に合う表現を入試で使う

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    「明日の練習は休む」を顧問の先生に伝える形として適切なものはどれですか。
  2. 設問 1
    職場体験先の店長への初日の挨拶として最も適切なものはどれですか。
  3. 設問 2
    「先生、誠に恐れ入りますが、この前のプリント、もう一回ください」(休み時間)の直し方はどれですか。
  4. 設問 3
    卒業式の答辞で「いろいろありがとうございました。すごく楽しかったです」の直し方はどれですか。
  5. 設問 4
    「お世話になりますでございます」が誤りである理由はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。