LESSON 01

丁寧語の基本

丁寧語の基本:人物関係と働きをつかむ

丁寧語は聞き手への丁寧さを表し、動作主が誰でも使えることをつかみ、「です・ます・ございます」と美化語「お・ご」の働きと、丁寧語だけで足りる場面・足りない場面を学びます。

丁寧語の基本:人物関係と働きをつかむ

このレッスンの役割

三つの敬語のうち、最も使う回数が多いのが丁寧語です。「です・ます」は誰の動作にも付けられ、聞き手への丁寧さを表します。ここでは、丁寧語の働きと、丁寧語だけで足りる場面・足りない場面をつかみます。

今回の中心技能は、丁寧語が「聞き手→丁寧」の働きであり、動作主を高めも低めもしないことを理解し、丁寧語の形を正しく作れることです。目安時間は8分です。

今日の問い

①私は行く。 ②私は行きます。 ③先生は行く。 ④先生は行きます。

②と④は、どちらも丁寧語です。動作主が私でも先生でも、「ます」の働きは同じで、聞き手に丁寧に言っているだけです。④は先生の動作を高めてはいません。先生を高めるには「いらっしゃいます」(尊敬語)が要ります。

丁寧語の定義

項目 内容
働き 聞き手に対して丁寧に述べる
記号 聞き手→丁寧
動作主 誰でも(自分側でも相手側でも)
形 です、ます、ございます

丁寧語は「誰の動作か」に関係なく、「誰に話しているか」で決まります。

丁寧語の形

普通の形 丁寧語 さらに丁寧
〜だ 〜です 〜でございます
〜する 〜します 〜いたします(謙譲)
ある あります ございます
〜ではない 〜ではありません 〜ではございません
〜か 〜ですか、〜ますか 〜でございますか

「ございます」は「あります」「です」をさらに丁寧にした形で、店や式典で使います。日常の会話では「です・ます」で十分です。

美化語:お・ご

普通 美化語
茶 お茶
金 お金
飯 ご飯
菓子 お菓子

「お茶」「ご飯」は、物を上品に言う美化語で、相手を高めてはいません。「先生のお茶」も「私のお茶」も同じ形です。相手を高める「お・ご」(先生のご本、お名前)とは区別します。

丁寧語だけで足りる場面・足りない場面

場面 丁寧語だけで 理由
自分の動作を目上に報告 足りる(行きます) 向かう相手がなければ謙譲語は不要
自分の動作が目上に向かう 足りない(伺います) 謙譲語が要る
目上の動作を述べる 足りない(いらっしゃいます) 尊敬語が要る
友人との会話 不要 丁寧語自体が距離を作る

例題:丁寧語で足りるか

(先生に)明日、図書館で勉強します。

足りる。動作主は私、向かう相手なし、聞き手は先生。「します」で十分。

(先生に)先生の本を、明日返します。

足りない。「返す」は先生に向かう動作なので「お返しします」(謙譲語)。

よくある間違い

「ます」を付ければ目上の動作も敬語になったと思う

「先生が言いました」は丁寧語だけです。先生の動作には「おっしゃいました」。

「お」を付ければ相手を高めたと思う

「お茶」「お金」は美化語で、誰の物でも同じ形です。

友人に「です・ます」で話すのが正しいと思う

丁寧語は距離を作ります。親しい相手には普通の形が自然です。

自分で確かめよう

確認1:丁寧語の働きと記号

聞き手に対して丁寧に述べる。聞き手→丁寧。

確認2:「先生が言いました」に足りないもの

尊敬語(おっしゃいました)。「ました」は丁寧語だけ。

確認3:「お茶」の「お」は相手を高めていますか

高めていない(美化語)。

まとめと次の一歩

丁寧語は聞き手への丁寧さで、動作主が誰でも使え、高めも低めもしません。形は「です・ます・ございます」、美化語の「お・ご」は物を上品にするだけです。

次のレッスンでは、丁寧語の形を正しく作り、「ございます」を使う場面を選ぶ手順を一行ずつ使えるようにします。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:丁寧語の働き

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    丁寧語の働きはどれですか。
  2. 設問 1
    「先生は行きます」について正しいものはどれですか。
  3. 設問 2
    「お茶」「ご飯」の「お・ご」の働きはどれですか。
  4. 設問 3
    「ございます」が最も自然な場面はどれですか。
  5. 設問 4
    丁寧語だけでは足りない文はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。