LESSON 01

電話・手紙・メールの言葉

電話・手紙・メールの言葉:動作主と向きで選ぶ

相手と用件から手段を選ぶ、件名または名乗りを決める、挨拶・用件・結びを順に書く、話し言葉を書き言葉に直して敬語を点検するという四段階で、電話・手紙・メールの文を組み立てる手順を一行ずつ使います。

電話・手紙・メールの言葉:動作主と向きで選ぶ

このレッスンの役割

前のレッスンで、三つの手段と四つの部分を知りました。ここでは、場面から手段を選び、四つの部分を順に書き起こし、最後に言葉を点検する手順を一つに決めます。入試の「メールを書け」「手紙を完成させよ」は、この手順で解けます。

今回の中心技能は、「相手と用件から手段を選ぶ → 件名または名乗りを決める → 挨拶・用件・結びを順に書く → 話し言葉を書き言葉に直し敬語を点検する」の四段階を一行ずつ書けることです。目安時間は9分です。

今日の問い

職場体験でお世話になった店の店長に、お礼を伝えたい。

手順で組み立てます。手段:改まったお礼なので手紙(メールでも可)。名乗り:〇〇中学校二年の田中。挨拶・用件・結び:「拝啓 秋も深まってまいりました。先日の職場体験では、大変お世話になりました。〜(用件:学んだこと)〜。今後ともよろしくお願いいたします。敬具」。点検:「すごく」→「とても」、「この前」→「先日」。

手順を一行ずつ

段階 すること 今日の問いの場合
1 相手と用件から手段を選ぶ お礼・外部 → 手紙
2 件名または名乗りを決める 〇〇中学校二年 田中(末尾)
3 挨拶・用件・結びを順に書く 拝啓〜敬具
4 話し言葉を書き言葉に直し、敬語を点検する 先日、とても、お世話になりました

段階1:手段の選び方

用件 相手 手段
急ぎの確認 誰でも 電話
改まったお礼・お詫び 外部、目上 手紙
日程の連絡、資料の送付 先生、外部 メール
親しい相手への連絡 友人 メッセージ(本コースの対象外)

段階2:件名と名乗り

手段 位置 形
メール 件名+冒頭 件名「職場体験のお礼(〇〇中学校 田中)」/本文冒頭「〇〇中学校二年の田中です」
手紙 末尾 日付、署名、宛名
電話 冒頭 「〇〇中学校の田中と申します」

メールの件名には、用件と差出人を入れると親切です。

段階3:三つの部分の定型

部分 手紙 メール
挨拶 拝啓 〇〇の候、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます お世話になっております
用件 さて、先日は〜。〜(具体的に)〜 〜について、ご連絡しました。〜
結び 今後ともよろしくお願いいたします。敬具 お手数ですが、よろしくお願いいたします

手紙の「拝啓」には「敬具」、「前略」には「草々」が対応します。

段階4:点検の表

点検 直す
話し言葉 〜って→〜は、すごく→とても、この前→先日
敬語の向き 店長の動作は尊敬語(教えてくださった)、自分の動作は謙譲語(伺いました)
内と外 外部の人に自校の先生を「〇〇先生」と書かない
文の長さ 一文を四十字程度に

例題:メールを書く

先生に、明日の委員会の資料をメールで送る。

段階 内容
1 資料の送付 → メール
2 件名「明日の委員会の資料(二年一組 田中)」/冒頭「二年一組の田中です」
3 お世話になっております。明日の委員会の資料をお送りします。ご確認いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
4 「送ります」→「お送りします」(謙譲)、「見てください」→「ご確認いただけますと幸いです」

電話の手順の違い

電話は書けないので、段階3を「名乗り → 相手の確認 → 用件 → 復唱 → 結び」の順に口で言います。用件を言う前に「今、お時間よろしいでしょうか」を入れると丁寧です。

よくある間違い

段階1で急ぎの用件をメールで送る

メールは相手がいつ読むか分かりません。急ぎは電話。

段階3で挨拶を省いて用件から始める

メールでも「お世話になっております」の一行は入れます。

段階4を省いて話し言葉のまま送る

「この前はありがとうございました」は「先日は」。送る前に読み返します。

自分で確かめよう

確認1:先生に資料を送るメールの件名の例

「明日の委員会の資料(二年一組 田中)」(用件+差出人)。

確認2:「拝啓」に対応する結語

敬具。

確認3:電話で用件の前に入れる一言

「今、お時間よろしいでしょうか。」

まとめと次の一歩

手順は、手段を選ぶ、件名・名乗り、挨拶・用件・結び、書き言葉と敬語の点検、の四段階です。メールは件名と冒頭の名乗り、手紙は頭語・結語、電話は名乗りと復唱が要点です。

次のレッスンでは、電話・手紙・メールでよく起きる誤りを四つの型に分け、直せるようにします。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:電話・手紙・メールを組み立てる

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    電話・手紙・メールを組み立てる四段階の段階4はどれですか。
  2. 設問 1
    急ぎの確認に適した手段はどれですか。
  3. 設問 2
    「拝啓」に対応する結語はどれですか。
  4. 設問 3
    先生に資料を送るメールの件名として適切なものはどれですか。
  5. 設問 4
    電話で用件を言う前に入れると丁寧な一言はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。