LESSON 01

内と外を意識した言葉遣い

内と外を意識した言葉遣い:会話・面接・入試で使う

電話の取り次ぎ、面接で家族や自校の先生について話す場面、内と外が混ざる会話文の訂正を入試形式で解き、内と外の判断を本番で使える形にまとめます。

内と外を意識した言葉遣い:会話・面接・入試で使う

このレッスンの役割

ここは「内と外を意識した言葉遣い」の出口です。原則、呼び方の対、四段階の手順、誤りの四つの型を、電話・面接・入試形式の問題で通して使います。

中心技能は、電話を取り次ぎ、面接で家族と自校の先生について正しく話し、内と外が混ざる会話文を訂正することです。目安時間は10分です。

入試でどう出るか

内と外は、三つの形で出ます。

  1. 電話の応対:「次の電話の応対で、不適切な部分を直せ」
  2. 面接の言葉:「面接で家族について話すとき、適切な言い方を選べ」
  3. 会話文の訂正:「次の会話で、敬語の使い方が誤っているものを選べ」

総合問題

問1

他校から学校に電話があり、生徒が応対した。不適切な部分を直しなさい。 相手「〇〇中学校の佐藤と申します。山田先生はいらっしゃいますか。」 生徒「①山田先生は今、会議中でいらっしゃいます。②終わったら、佐藤先生にお電話するように③申しておきます。」

問2

面接で「ご家族はこの学校についてどう言っていますか」と聞かれた。最も適切な答えを選びなさい。 ア 私のお母さんが、御校はとてもよい学校だとおっしゃっていました。 イ 私の母が、御校はとてもよい学校だと申しておりました。 ウ 私の母が、貴校はとてもよい学校だとおっしゃっていました。 エ 私のお母様が、本校はとてもよい学校だと言っていました。

問3

次の会話で、敬語の使い方が誤っているものを一つ選びなさい。 ア (自校の担任に)校長先生が明日いらっしゃると伺いました。 イ (面接官に)担任の先生がおっしゃるには、私は粘り強いそうです。 ウ (他校の先生に)本校の校長が、よろしくと申しておりました。 エ (自校の先生に)父が、先生によろしくと申しておりました。

問4

次の文を、面接官に話す形に直しなさい。 「うちの学校の〇〇先生が、この学校を勧めてくださって、お父さんも賛成してくれました。」

答えと判断

問1

①「山田は今、会議中です(会議に出ております)。」聞き手が他校なので山田先生は内。敬称を外し、「いらっしゃる」も使わない。②「佐藤先生にお電話するように」→ 相手は外なので「佐藤先生」のままで正しい。③「申しておきます」→ 自分が山田に伝える動作。山田は内なので「申し伝えます」「伝えておきます」。「申す」は聞き手(佐藤先生)への改まりとして可。

問2

イ。母は内(母、申す)、相手の学校は「御校」。アは「お母さん」「おっしゃる」で内を高めている。ウは「おっしゃる」が誤り。エは「お母様」「本校」が逆。

問3

イ。面接官から見て担任は内なので「担任が申すには」または「担任の先生が言うには」。アは聞き手が自校なので校長を高めて正しい。ウ・エは内を低めて正しい。

問4

「本校の担任が、御校を勧めてくれまして、父も賛成してくれました。」「うちの学校」→「本校」、「〇〇先生」→「担任」、「この学校」→「御校」、「くださって」→「くれまして」、「お父さん」→「父」。

誤答を診断する

誤答 型 戻るレッスン
問1①を「山田先生は会議中です」 内の人に敬称 不自然な表現を直す(型②)
問2でウ 内の人の動作を高めた 不自然な表現を直す(型①)
問3でア 聞き手が自校のとき校長は外、と判定できていない 動作主と向きで選ぶ(段階2)
問4で「お父さん」を残した 呼び方の取り違え 不自然な表現を直す(型④)

電話応対の定型

場面 言い方
相手の名乗りを受ける 〇〇中学校の佐藤先生ですね。お世話になっております。
自校の先生が不在 山田は、ただいま席を外しております。
伝言を受ける 承知しました。山田に申し伝えます。
折り返しの約束 戻りましたら、山田からお電話するように伝えます。

答案で落とさないための確認

確認 見るもの
聞き手は内か外か 面接官・他校 → 外
自校の先生・家族を高めていないか 申す、参る、くれる
内の人に敬称を付けていないか 山田、担任、校長
自分の学校は本校、相手の学校は御校か 取り違え
相手側の人を低めていないか 佐藤先生はそのまま

よくある間違い

電話で自校の先生を「〇〇先生」と呼ぶ

外の人への電話では「〇〇」。

面接で「担任の先生がおっしゃる」と言う

面接官から見て担任は内。「担任が申す」。

相手の学校を「この学校」「そちらの学校」と言う

「御校」「貴校」。

自分で説明しよう

確認1:他校からの電話で自校の先生が不在のときの言い方

「〇〇は、ただいま席を外しております。」(敬称なし、高めない)

確認2:面接で家族の発言を伝えるときの形

「母が〜と申しておりました。」

確認3:聞き手が自校の担任のとき、自校の校長をどう扱いますか

外として高める(校長先生がいらっしゃる)。

セクションの出口

電話で自校の先生を内として取り次ぎ、面接で家族と担任を内として話し、内と外が混ざる会話文を直せたら完了です。

次のセクション「依頼・質問・断り方」では、相手への配慮を示しながら用件を明確に伝える表現を扱います。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:内と外を入試で使う

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    他校からの電話で「山田先生は今、会議中でいらっしゃいます」の直し方はどれですか。
  2. 設問 1
    面接で「ご家族はこの学校についてどう言っていますか」に対する最も適切な答えはどれですか。
  3. 設問 2
    次のうち、敬語の使い方が誤っているものはどれですか。
  4. 設問 3
    「うちの学校の〇〇先生が、この学校を勧めてくださって」を面接官に話す形に直したものはどれですか。
  5. 設問 4
    電話で伝言を受けたときの定型はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。