LESSON 01

電話・手紙・メールの言葉

電話・手紙・メールの言葉:人物関係と働きをつかむ

電話(話し言葉・相手の顔が見えない)、手紙(書き言葉・改まった形式)、メール(書き言葉・簡潔)の三つの違いをつかみ、それぞれの「挨拶・名乗り・用件・結び」の基本の組み立てを学びます。

電話・手紙・メールの言葉:人物関係と働きをつかむ

このレッスンの役割

対面の会話と違い、電話は相手の顔が見えず、手紙とメールは書き言葉です。それぞれに「挨拶・名乗り・用件・結び」の決まった組み立てがあり、話し言葉の省略をそのまま書くと不自然になります。ここでは、三つの手段の違いと基本の組み立てをつかみます。

今回の中心技能は、電話・手紙・メールの違いを言え、それぞれの四つの部分(挨拶・名乗り・用件・結び)を順に組み立てられることです。目安時間は8分です。

今日の問い

先生に「明日の部活は何時からですか」と聞きたい。電話・メールでそれぞれどう言うか。

電話:「もしもし、〇〇中学校二年の田中です。お忙しいところ失礼します。明日の部活動は何時からでしょうか。……ありがとうございました。失礼します。」 メール:「〇〇先生 お世話になっております。二年一組の田中です。明日の部活動の開始時刻について伺いたく、ご連絡しました。何時からでしょうか。お手数ですが、ご返信いただけますと幸いです。田中」

どちらも、挨拶・名乗り・用件・結びの四つで組み立てます。

三つの手段の違い

手段 言葉 特徴 注意
電話 話し言葉 相手の顔が見えない、その場で答える 名乗りを先に、聞き取りやすく、復唱
手紙 書き言葉 改まった形式、残る 頭語・結語、時候の挨拶、縦書きの形式
メール 書き言葉 簡潔、件名がある 件名を具体的に、一文を短く、絵文字なし

四つの部分

部分 電話 手紙 メール
挨拶 もしもし、お忙しいところ失礼します 拝啓 〇〇の候、〜 お世話になっております
名乗り 〇〇中学校の田中です (末尾に署名) 二年一組の田中です(冒頭)
用件 〜についてお聞きしたいのですが 〜につきまして、〜 〜について伺いたく、ご連絡しました
結び ありがとうございました。失礼します 敬具 よろしくお願いいたします(署名)

話し言葉と書き言葉

話し言葉 書き言葉
〜って 〜という、〜は
〜てる 〜ている
〜しちゃう 〜してしまう
じゃあ、でも では、しかし
すごく とても、非常に
ちょっと 少し
この前 先日
明日(あした) 明日(みょうにち)/明日(あす)

手紙・メールでは左の語を使いません。

電話の特有の表現

場面 表現
かける もしもし、〇〇と申します。〇〇先生はいらっしゃいますか
相手が不在 では、改めてお電話します/ご伝言をお願いできますか
聞き返す 恐れ入ります、もう一度お願いできますか
復唱 明日の九時に駅前ですね。承知しました
切る ありがとうございました。失礼いたします

よくある間違い

メールに話し言葉をそのまま書く

「明日の部活って何時からですか?」は話し言葉です。「明日の部活動は何時からでしょうか」。

電話で名乗らずに用件を言う

相手は誰からか分かりません。名乗りを先に。

メールの件名を「こんにちは」「質問」にする

用件が分かる件名にします(「明日の部活動の開始時刻について」)。

自分で確かめよう

確認1:電話・手紙・メールに共通する四つの部分

挨拶、名乗り、用件、結び。

確認2:「〜って」「〜てる」「この前」の書き言葉

〜という(〜は)、〜ている、先日。

確認3:電話で相手の話を確認するときの技法

復唱(明日の九時に駅前ですね)。

まとめと次の一歩

電話は話し言葉で名乗りと復唱、手紙は改まった書き言葉で頭語・結語、メールは簡潔な書き言葉で件名。どれも挨拶・名乗り・用件・結びの四つで組み立てます。

次のレッスンでは、場面から手段を選び、四つの部分を順に書き起こす手順を一行ずつ使えるようにします。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。

UNDERSTANDING CHECK

理解チェック:電話・手紙・メールの違い

70% 合格ライン
  1. 設問 0
    電話・手紙・メールに共通する四つの部分はどれですか。
  2. 設問 1
    「この前」「〜って」「すごく」の書き言葉はどれですか。
  3. 設問 2
    電話の特徴として正しいものはどれですか。
  4. 設問 3
    メールの件名として適切なものはどれですか。
  5. 設問 4
    電話で相手の話を確かめる技法はどれですか。

まずは自分で選んでみましょう。採点・学習履歴への記録は、回答APIとの連携時に追加します。