LESSON 01

近世社会と幕藩体制入試総合

地図から窓口・三都・交通・産業を読み取ろう

方位と位置関係から四つの対外窓口、三都、五街道、海運、鉱山・特産物を判断します。

このレッスンの役割

年表では時間を復元しました。ここでは空間を復元します。

中心技能は、地図上の点や線を名称だけで答えず、相手・運ぶ物・担当者・都市の役割まで説明することです。

地図は外側から見る

  1. 日本列島の向きと方位
  2. 北海道・九州・瀬戸内海・日本海
  3. 江戸・大坂・京都
  4. 港・街道・航路
  5. 凡例と矢印

細部を見る前に、地図全体の位置関係を確認します。

四つの対外窓口

位置 窓口 主な相手 担当
北 松前口 アイヌ民族 松前藩
西の朝鮮海峡 対馬口 朝鮮 対馬藩
九州西部 長崎口 中国・オランダ 幕府
九州南部 薩摩口 琉球王国、その先の中国 薩摩藩

「国名だけ」ではなく、窓口・相手・担当を三点セットにします。

三都と交通

  • 江戸:幕府政治と巨大消費
  • 大坂:蔵屋敷と全国商業
  • 京都:朝廷・伝統文化・手工業
  • 五街道:江戸を起点とする陸路
  • 東廻り航路:東北太平洋側から江戸方面
  • 西廻り航路:日本海側から瀬戸内海を通り大坂方面
  • 菱垣廻船・樽廻船:大坂と江戸を結ぶ

矢印が何を運ぶかまで考えます。年貢米、酒、綿、油、情報、人などです。

産業地域の判断

地図上の手がかり 関連する産業
佐渡・石見 金銀の鉱山
別子・足尾 銅山
京都 西陣織など手工業
瀬戸内・灘 酒造・海運
房総 いわし・干鰯
蝦夷地 昆布・にしん、アイヌ交易

地名を一点で覚えず、原料→加工→輸送先でつなぎます。

例題

日本海側から瀬戸内海を通り、大坂へ年貢米などを運ぶ線が描かれている。

  • 日本海側から出発
  • 瀬戸内海を通る
  • 大坂へ向かう

答え:西廻り航路

よくある間違い

対馬と長崎は地図上で近く見えます。相手が朝鮮なら対馬、中国・オランダなら長崎と、位置だけでなく相手を使います。

自分で確かめよう

確認1:朝鮮との窓口はどこですか対馬口で、対馬藩が担当しました。
確認2:日本海側から大坂へ向かう航路は何ですか西廻り航路です。
確認3:大坂の蔵屋敷へ主に何が集まりましたか諸藩の年貢米や特産物です。

次は法令史料を読み、発信者・対象・命令から政策と目的を特定します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。