このレッスンの役割
大塩平八郎の乱では、元役人が武装蜂起しました。ここでは百姓一揆と打ちこわしを比べ、人々の抵抗をすべて同じ「反乱」にしない力を身につけます。
百姓一揆
百姓一揆は、農民が集団で年貢の軽減、役人の交代、不正の是正などを要求する行動です。
代表的な方法には、領主への訴願、村を離れる逃散、耕作を止める強訴などがありました。武器を持つ場合もありますが、常に幕府打倒を目的とした戦争ではありません。
打ちこわし
打ちこわしは、米価高騰や買い占めへの怒りから、都市の民衆が米屋・商家などを壊す行動です。
飢饉や不況 → 米価が上がり仕事が減る → 商人の買い占めや高値販売への不満 → 店・蔵・家財を壊し、米の放出を求める
物を壊す行動が中心で、人命を奪うことを避けようとする例もありましたが、実際の行動や被害は一定ではありません。
比較表
| 視点 | 百姓一揆 | 打ちこわし |
|---|---|---|
| 主な場所 | 農村 | 都市 |
| 主な参加者 | 農民 | 都市の民衆 |
| 主な要求 | 年貢軽減、不正役人の交代 | 米価引下げ、米の放出 |
| 主な相手 | 領主・代官・村役人 | 米商人・富商 |
| ねらい | 暮らしと村の維持 | 食料と都市生活の防衛 |
幕府にとっての意味
一揆・打ちこわしが増えることは、人々が従うだけではなく、生活を守れない支配へ集団で要求を示したことを意味します。
幕府や藩は鎮圧する一方、年貢軽減や救済を行う場合もありました。支配者も要求を無視できなかったのです。
よくある間違い
「百姓一揆はすべて幕府を倒す革命」「打ちこわしは農民が田畑を壊すこと」は誤りです。参加者・場所・要求から判断します。
自分で確かめよう
確認1:年貢軽減を求める農村の集団行動は何ですか
百姓一揆です。確認2:米価高騰に怒った都市民が商家を壊す行動は何ですか
打ちこわしです。確認3:大塩の乱との違いは何ですか
大塩の乱は元幕府役人が計画し武装蜂起した事件で、一般的な百姓一揆・打ちこわしとは指導者と計画性が異なります。次は国外へ目を移し、ロシア・イギリスなどの船がなぜ日本近海へ来たかを時系列で学びます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。