LESSON 01

日本の領域・領海・排他的経済水域

排他的経済水域を地図で読む

海岸線と離島が海域の広がりに与える影響を読む資料読解の手順を身につける。

このレッスンの位置

これは「地図や統計を操作する資料読解」のレッスンです。前の導入でつかんだ問いを、位置・自然条件・人々の選択へ分解します。中心目標は、領域の範囲と排他的経済水域で認められる権利を区別することです。このあと日本の別地域を比べるときにも、同じ読み方を使います。

なぜそうなるのか

日本地理は都道府県名や用語の暗記だけでは解けません。地形、気候、災害、人口、産業は同じ土地の上で結びついています。そこで、まず地図から場所を定め、資料から事実を取り、その事実を生んだ条件、暮らしへの影響の順に考えます。

  1. 方位、縮尺、凡例、資料年を確認する。
  2. 最大・最小、集中、境界、変化を事実として書く。
  3. 海岸線と離島が海域の広がりに与える影響を読む。
  4. 自然条件に加え、交通、技術、政策、歴史を検討する。
  5. 別地域と同じ観点で比較し、説明の範囲を確かめる。
排他的経済水域を地図で読むの重ね合わせ図 位置、自然条件、人口や暮らしの資料を重ね、地域の特色や課題を説明する図 位置・地形どこにある? 気候・災害どんな条件? 人口・土地利用 因果を組み立てる事実 → 条件 → 影響別地域と比較 説明・提案地域差の理由安全と持続可能性

記述問題へつなげる

答案は「資料から読み取れる事実」「その理由となる条件」「暮らしや地域への影響」の三段階で書きます。数値があるときは単位と年を付けます。比較では片方だけに気候、もう片方だけに人口を書くのではなく、両方を同じ観点で比べます。

日本は南北に長く、山地が多く、海に囲まれています。同じ現象でも地形や人口密度で影響が違います。「日本では」と一括りにせず、どの側、どの地形、どの時期かを明らかにしましょう。

よくある誤解と診断

注意したいのは、排他的経済水域が領土と同じだと思うことです。地図が示すのはある年・ある尺度の情報です。境界の外がゼロとは限らず、相関があっても一方が直ちに原因とは限りません。二つ目の資料で説明を確かめます。

  • 位置と分布を、方位や地形語を使って説明できますか。
  • 数と割合、実数と密度を区別できますか。
  • 原因から結果まで途中の条件を一つ以上置けますか。
  • 地域差を同じ観点で比較できますか。
  • 対策を安全性、費用、公平性から評価できますか。

迷った場所が次の練習点です。用語の暗記不足か、資料の読み違いか、因果の途中が抜けたのかを分けて直しましょう。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。