このレッスンの位置
これは「初見資料に移す入試応用」のレッスンです。前の導入でつかんだ問いを、位置・自然条件・人々の選択へ分解します。中心目標は、日本海側、太平洋側、中央高地、瀬戸内、北海道、南西諸島を比較することです。このあと日本の別地域を比べるときにも、同じ読み方を使います。
なぜそうなるのか
日本地理は都道府県名や用語の暗記だけでは解けません。地形、気候、災害、人口、産業は同じ土地の上で結びついています。そこで、まず地図から場所を定め、資料から事実を取り、その事実を生んだ条件、暮らしへの影響の順に考えます。
- 方位、縮尺、凡例、資料年を確認する。
- 最大・最小、集中、境界、変化を事実として書く。
- 冬と夏の風向を山地断面で読む。
- 自然条件に加え、交通、技術、政策、歴史を検討する。
- 別地域と同じ観点で比較し、説明の範囲を確かめる。
記述問題へつなげる
答案は「資料から読み取れる事実」「その理由となる条件」「暮らしや地域への影響」の三段階で書きます。数値があるときは単位と年を付けます。比較では片方だけに気候、もう片方だけに人口を書くのではなく、両方を同じ観点で比べます。
日本は南北に長く、山地が多く、海に囲まれています。同じ現象でも地形や人口密度で影響が違います。「日本では」と一括りにせず、どの側、どの地形、どの時期かを明らかにしましょう。
よくある誤解と診断
注意したいのは、南北差だけで日本の気候を説明することです。地図が示すのはある年・ある尺度の情報です。境界の外がゼロとは限らず、相関があっても一方が直ちに原因とは限りません。二つ目の資料で説明を確かめます。
- 位置と分布を、方位や地形語を使って説明できますか。
- 数と割合、実数と密度を区別できますか。
- 原因から結果まで途中の条件を一つ以上置けますか。
- 地域差を同じ観点で比較できますか。
- 対策を安全性、費用、公平性から評価できますか。
迷った場所が次の練習点です。用語の暗記不足か、資料の読み違いか、因果の途中が抜けたのかを分けて直しましょう。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。