LESSON 01

価格だけでは解決できない問題

市場が得意なこと・苦手なこと

価格による調整の利点と、前提が崩れる場合を整理します。

このレッスンの役割

市場の仕組みを否定・礼賛せず、どんな条件で働くか考える導入です。

今日の問い

価格が決まれば、社会の問題はすべて解決するのでしょうか。

基本をつかむ

市場は、価格を手がかりに多くの買い手と売り手の選択を調整します。しかし、取引に参加しない人へ影響が及ぶ場合、料金を払わない人を排除しにくい場合、情報に大きな差がある場合などには、望ましい結果にならないことがあります。

市場が得意なこと・苦手なことの思考手順三段階の考え方を左から右へ示す図1誰が取引するかを確認する2取引外の人や将来世代への影響を探す3価格に表れない利益・費用・情報差を確…

考える順序

  1. 誰が取引するかを確認する
  2. 取引外の人や将来世代への影響を探す
  3. 価格に表れない利益・費用・情報差を確かめる

例で確かめる

安全な食品は市場で選べますが、危険性の情報を買い手が得られないなら、価格だけでは安全な商品を選びにくくなります。

よくある誤解

市場が不完全だから市場を全部なくす、という二択ではありません。問題の種類に応じ、市場・政府・地域の役割を組み合わせます。

自分で説明できるか確認

  • 市場が価格を通じて何を調整するか説明できますか。
  • 価格に表れにくい問題を一つ挙げられますか。

次へのつながり

次は、取引外の人に影響が及ぶ外部性を学びます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。