LESSON 01

価格だけでは解決できない問題

第三者への影響—外部性

外部不経済と外部経済を、社会全体の費用・利益から考えます。

このレッスンの役割

市場取引の当事者以外に及ぶ影響を見つけるレッスンです。

今日の問い

工場と消費者の取引で、近隣住民が受ける影響は価格に入っているでしょうか。

基本をつかむ

取引の当事者ではない第三者に、対価を伴わず影響が及ぶことを外部性といいます。公害のような不利益は外部不経済、教育が社会の知識を高めるような利益は外部経済の例です。

第三者への影響—外部性の思考手順三段階の考え方を左から右へ示す図1取引の当事者を特定する2第三者が受ける利益または不利益を探す3その影響が価格に含まれているか考える

考える順序

  1. 取引の当事者を特定する
  2. 第三者が受ける利益または不利益を探す
  3. その影響が価格に含まれているか考える

例で確かめる

工場が安く生産できても、煙による健康被害の費用を住民が負うなら、商品の価格は社会全体の費用を十分に表していません。

よくある誤解

周囲への影響がすべて外部性ではありません。取引や補償を通じて価格に十分反映されているかを確認します。

自分で説明できるか確認

  • 外部不経済を、当事者・第三者・費用で説明できますか。
  • 外部経済の例と、その社会的利益を挙げられますか。

次へのつながり

次は、利用者を排除しにくい公共財を考えます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。