LESSON 01

社会権―人間らしく生きる保障

教育を受ける権利は誰を守るのか

子どもの学ぶ権利、保護者の就学義務、義務教育の無償を正確に区別します。

このレッスンの役割

生存権に続いて、憲法第26条の教育を受ける権利を学びます。中学生に身近な「義務教育」の義務が誰に向くかを明確にします。

今日の問い

義務教育の「義務」は、子どもが学校へ行かなければ罰せられるという意味でしょうか。

基本をつかもう

すべて国民は、その能力に応じてひとしく教育を受ける権利を持ちます。保護する子どもに普通教育を受けさせる義務は保護者に課され、義務教育は無償とされます。中心にあるのは子どもの学ぶ権利です。

三段階で考える

教育を受ける権利は誰を守るのかの整理権利の主体を確認、義務を負う人を確認、国の条件整備を確認 権利の主体を確認 義務を負う人を確認 国の条件整備を確認

経済状況、障害、居住地域などで学ぶ機会が失われないよう、学校、教員、教材、就学支援などを整える必要があります。「能力に応じて」は成績が低い人を排除する意味ではなく、発達や必要に合う教育の機会を保障する考えです。

具体例

家庭の収入が低いことを理由に教科書を受け取れないなら、学ぶ機会が不平等になります。義務教育の無償や就学援助は、教育を受ける権利を具体化する仕組みです。

よくある誤解

義務教育は子ども本人の義務だけを表すと考えることです。権利の主体、保護者の義務、国・自治体の条件整備を分けます。

理解チェック

  1. 教育を受ける権利の主体は誰ですか。
  2. 普通教育を受けさせる義務を負うのは誰ですか。
  3. 教育機会を実質的に保障する支援を一つ挙げられますか。

次は、勤労の権利と労働基本権を、働く人と使用者の力の差から学びます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。