このレッスンの役割
前のセクションで、国にもルールが必要な理由を学びました。ここからは、その考えを立憲主義という公民の中心語で整理します。
今日の問い
選挙で選ばれた政府なら、国民の多数が望むことを何でも決めてよいのでしょうか。
基本をつかもう
立憲主義とは、憲法によって国家権力を制限し、国民の権利と自由を保障しようとする考え方です。選挙と多数決は民主政治に必要ですが、多数派が少数者の権利を奪う危険もあります。そのため、政治の目的と限界を憲法であらかじめ定めます。
考える手順
民主主義が「誰が決めるか」を重視するのに対し、立憲主義は「決めてよい範囲はどこまでか」を重視します。二つは対立するのではなく、民主政治を人権尊重のもとで働かせるために組み合わさります。
具体例で確かめよう
多数の住民が、ある少数派だけに公共施設を使わせないことへ賛成したとします。多数決の手続きが正しくても、合理的な理由のない差別なら、平等や個人の尊重に反する可能性があります。
よくある誤解
「立憲主義は昔の王をしばる考えで、民主国家には不要」と考えることです。選挙で選ばれた権力にも限界が必要です。
理解チェック
- 立憲主義を「権力」と「権利」を使って説明できますか。
- 民主主義と立憲主義は何をそれぞれ重視しますか。
- 多数決の結果でも認められない場合があるのはなぜですか。
次は、憲法が法律や命令より上位にある最高法規だという意味を学びます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。