LESSON 01

基本的人権と個人の尊重

人権の保障と責任ある行使を区別しよう

権利の存在と、他者の権利に配慮した行使を分けて考えます。

このレッスンの役割

前回は個人の選択を最大限尊重する考えを学びました。今回は「権利には義務が伴う」という言い方を正確にし、人権そのものと行使方法を混同しないようにします。

今日の問い

責任を果たさない人は、人権を失うのでしょうか。

基本をつかもう

人権は責任を果たした対価として与えられるものではありません。一方、自分の権利を使うとき、他者も同じように権利を持つことを尊重する必要があります。憲法第12条は、自由と権利を国民の不断の努力で保持し、濫用せず、公共の福祉のために利用する責任を定めます。

考える道筋

人権の保障と責任ある行使を区別しようの思考手順人権の存在を確認、具体的な行使を確認、他者の権利と調整 人権の存在を確認 具体的な行使を確認 他者の権利と調整

「権利を失うこと」と「行使方法が一定の制約を受けること」は別です。制約には法律上の根拠、正当な目的、必要性が求められます。責任という言葉だけで権利を全面否定してはいけません。

具体例

表現の自由があっても、他人への具体的な脅迫や名誉を不当に傷つける行為が問題になることがあります。それは表現の自由が存在しないからではなく、他者の生命・名誉などとの調整が必要だからです。

よくある誤解

「義務を果たさなければ権利を主張できない」と一律に考えることです。権利の保障を確認したうえで、行使の仕方を検討します。

理解チェック

  1. 人権を持つことと責任ある行使はどう違いますか。
  2. 第12条は自由と権利をどう扱うよう求めていますか。
  3. 制約を正当化するために確認すべき三点は何ですか。

次は、事例から個人の尊重と関係する権利を特定し、根拠を記述します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。