このレッスンの役割
前回、憲法に反する法律は効力を持たないと学びました。今回は、その矛盾を具体的な争いの中で裁判所が点検する違憲審査を理解します。
今日の問い
国会がつくった法律が憲法に反するかどうかを、誰が判断するのでしょうか。
基本をつかもう
日本国憲法第81条は、最高裁判所を終審裁判所として、法律・命令・規則・処分が憲法に適合するかを決定する権限を定めます。裁判所は、具体的な事件を法に基づいて解決する中で、権利侵害と憲法適合性を審査します。
考える手順
違憲審査は、裁判所が政策の好き嫌いを決める制度ではありません。争われた法令や処分が憲法の保障と両立するかを、事実と法的な基準から判断します。三権分立の中で、立法・行政を司法が点検する働きです。
具体例で確かめよう
ある法律が特定の人々にだけ不利な条件を課し、その人が処分の取消しを求めて裁判を起こしたとします。裁判所は法の下の平等などを基準に、区別の目的と手段に合理性があるかを検討します。
よくある誤解
「裁判所はいつでも自由に法律を取り消せる」と考えることです。具体的な事件と法的な争点を通じて審査し、判断には理由が必要です。
理解チェック
- 違憲審査で裁判所は何と何を比較しますか。
- 第81条で終審裁判所とされるのはどこですか。
- 違憲審査が三権分立と関係するのはなぜですか。
次は、立憲主義・最高法規・違憲審査を一つの事例で結び、入試記述にします。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。