LESSON 01

参政権と請求権

国民審査・国民投票・請願を区別しよう

似て見える直接参加の制度を、対象・方法・結果の違いから整理します。

このレッスンの役割

選挙による代表選びを学んだので、今回は国民審査、憲法改正の国民投票、請願などを比べ、何について意思を示す制度かを見分けます。

今日の問い

投票用紙を使う制度は、すべて代表者を選ぶための選挙なのでしょうか。

基本をつかもう

最高裁判所裁判官の国民審査は、裁判官を辞めさせるべきか国民が審査します。憲法改正の国民投票は、国会が発議した改正案を承認するか判断します。請願は国や地方公共団体へ希望を述べる権利で、国会への請願には議員の紹介が必要です。

考える道筋

国民審査・国民投票・請願を区別しようの整理判断の対象を確認、手続きと主体を確認、結果の効果を確認 判断の対象を確認 手続きと主体を確認 結果の効果を確認
制度 判断・要求する対象 主な役割
選挙 代表者 議員を選ぶ
国民審査 最高裁判所裁判官 適否を審査する
国民投票 憲法改正案 承認の可否を決める
請願 政策や制度への希望 公的機関へ要望する

具体例

「最高裁判所裁判官を選ぶ選挙」という説明は正確ではありません。国民審査は、内閣が任命した裁判官について、国民がその後に適否を点検する制度です。

よくある誤解

請願をすれば、国会や自治体は必ず要求どおり決定しなければならないと考えることです。請願は希望を正式に伝える権利ですが、採用を保証するものではありません。

理解チェック

  1. 三つの投票制度は何をそれぞれ対象にしますか。
  2. 国会への請願に必要なものは何ですか。
  3. 請願と政策決定を区別すべき理由は何ですか。

次は、権利が侵害されたあとに救済を求める請求権を学びます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。