このレッスンの役割
前のレッスンでは、兵士がデモ側へ移り皇帝が退位したことを学びました。今回は、その後すぐ一つの安定した政府ができず、二つの権力が並んだ理由を考えます。
中心技能は、臨時政府とソヴィエトの支持基盤・目標・戦争への態度を比較することです。
二つの権力
| 見る点 | 臨時政府 | ソヴィエト |
|---|---|---|
| 中心 | 旧ドゥーマの議員、自由主義者など | 労働者・兵士の代表 |
| 正式な立場 | 国を統治する政府 | 現場の支持と組織力を持つ評議会 |
| 主な目標 | 制憲議会までの統治、政治改革 | 平和、食料、労働・兵士の要求 |
| 戦争 | 連合国との約束を守り継続 | 兵士・民衆に即時和平要求が強い |
臨時政府は法的な政府でしたが、鉄道・工場・軍隊を実際に動かす労働者と兵士はソヴィエトにも従いました。これを二重権力と呼びます。
解決できなかった三つの要求
人々は主に次を求めました。
- 平和:戦争を終わらせる
- パン:食料不足を解決する
- 土地:地主の土地を農民へ分ける
臨時政府は戦争を続け、土地問題も将来の制憲議会まで先送りしました。不満が残ります。
民主化の前進と弱点
臨時政府は言論・集会の自由などを広げました。これは重要な前進です。しかし戦争と経済危機の中で、選挙と制度整備を待つ時間がありませんでした。
政治的自由 + 戦争継続・物資不足 → 期待と現実の差 → 臨時政府への支持低下
よくある間違い
「二月革命の直後にレーニンが政府を作った」という誤りです。まず臨時政府が成立し、ボリシェヴィキが政権を握るのは数か月後の十月革命です。
確認1:臨時政府とソヴィエトの支持基盤を答えましょう。
臨時政府は旧ドゥーマの議員や自由主義者など、ソヴィエトは労働者・兵士の代表を中心としました。
確認2:二重権力とはどのような状態ですか。
正式な政府である臨時政府と、労働者・兵士の実際の支持と組織力を持つソヴィエトが並び立つ状態です。
確認3:臨時政府の支持が低下した主な理由は何ですか。
戦争を継続し、食料と土地の問題を十分解決できなかったからです。
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この不満に「すべての権力をソヴィエトへ」と訴えたのがレーニンです。次は十月革命までを追います。
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