LESSON 01

ロシア革命と社会主義

新経済政策とソ連成立はどんな国家をつくったのか

NEP・一党支配・連邦制を比較し、社会主義国家の現実を理解します。

このレッスンの役割

前のレッスンでは、内戦と戦時共産主義が経済を疲弊させ、政治権力を集中させたことを学びました。今回は、レーニンが経済政策を転換し、複数共和国を連邦にまとめた理由を考えます。

中心技能は、「経済では一部市場を戻し、政治では一党支配を維持した」という組み合わせを説明することです。

新経済政策(NEP)

1921年、レーニンは新経済政策を始めました。農民から穀物を強制徴発する仕組みをやめ、一定の税を納めた残りを市場で売ることを認めました。小規模な私企業や商業も一部認められました。

戦時共産主義 → 強制徴発と国有化 → 生産低下と反乱 → NEP → 市場と私的取引を一部復活 → 農業・商業が回復

社会主義を放棄したのではなく、経済を立て直すための一時的な後退と説明されました。

1922年のソヴィエト連邦

1922年、ロシア、ウクライナ、ベラルーシ、ザカフカースなどの共和国が集まり、ソヴィエト社会主義共和国連邦(ソ連)が成立しました。

形式上: 各共和国が民族の権利を持つ連邦

実際: 共産党の中央組織が政治を強く統制

「連邦だから各共和国が完全に自由だった」とは限りません。

経済と政治の違い

分野 1920年代前半の特徴
農業・商業 市場と私的取引を一部認める
大工業・銀行 国家が主要部分を管理
政治 共産党の一党支配
民族 共和国の形を認めるが中央統制が強い

経済制度と政治制度を同じ言葉でまとめず、別々に確認します。

レーニン後への見通し

1924年にレーニンが死去すると、党内で権力争いが起こり、のちにスターリンが権力を集中させます。五カ年計画や農業集団化は次の時代の内容です。ここでは、権力集中の土台が内戦期にできていた点を押さえます。

確認1:NEPで農民に認められたことは何ですか。

一定の税を納めた後の生産物を市場で売ることです。

確認2:NEP期の経済と政治を比較しましょう。

経済では市場と私的取引を一部認めましたが、政治では共産党の一党支配が続きました。

確認3:ソ連の連邦制の形式と実際の違いは何ですか。

形式上は民族共和国の連邦でしたが、実際には共産党中央の統制が強い国家でした。

次のレッスンへ

最後に、1905年からソ連成立までを年表で統合し、革命が世界の政治運動へ与えた影響を考えます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。