このレッスンの役割
前のセクションでは、戦後にベルサイユ・ワシントン体制が作られたことを学びました。ここでは時間を1914年へ戻し、日本がヨーロッパの戦争を東アジアの機会と見た理由を考えます。
中心技能は、参戦理由を日英同盟だけでなく、安全保障・権益・国際的地位から説明することです。
今日の問い
主な戦場から遠い日本は、なぜドイツへ宣戦したのでしょうか。
参戦の理由
日本政府は日英同盟を理由に、1914年8月にドイツへ宣戦しました。イギリスは東アジア海域のドイツ艦隊への対応を求めました。
同時に日本には、次のねらいがありました。
- 中国山東省のドイツ権益を引き継ぐ
- 太平洋のドイツ領島しょを占領する
- 連合国への貢献で国際的地位を高める
- 東アジアでの影響力を広げる
同盟上の協力 + 日本自身の権益拡大 → 参戦
主な軍事行動
日本軍はドイツの拠点だった山東半島の青島を攻撃し占領しました。また海軍は赤道より北のドイツ領南洋諸島を占領しました。日本本土が大規模な戦場になったわけではありません。
| 地域 | 戦前 | 日本の行動 |
|---|---|---|
| 青島・山東権益 | ドイツ | 軍事占領 |
| 赤道以北の南洋諸島 | ドイツ植民地 | 海軍が占領 |
| 地中海 | 連合国の船舶が潜水艦の脅威 | 日本海軍が護衛に協力 |
日英同盟は自動命令ではない
条約があるだけで、日本にあらゆる場所で参戦する義務が自動的に生じたわけではありません。政府は同盟を根拠としつつ、日本に有利な機会だと判断しました。
外交では、条約上の理由と国家の利益を分けて考えます。
よくある間違い
「日本はドイツ本国へ大軍を送って西部戦線で戦った」という誤りです。主な軍事行動は東アジア・太平洋と海上護衛でした。
確認1:日本が参戦の根拠とした同盟は何ですか。
日英同盟です。
確認2:日本が占領したドイツの拠点・領域はどこですか。
中国山東省の青島と、赤道より北のドイツ領南洋諸島です。
確認3:参戦理由を日英同盟だけで説明できないのはなぜですか。
山東・太平洋の権益拡大と国際的地位向上という日本自身のねらいもあったからです。
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参戦後、日本は中国政府へ二十一か条の要求を出します。次は要求の内容と中国側の反発を考えます。
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