このレッスンの役割
前のレッスンでは、植民地と日本の参戦により戦争が世界規模になったことを学びました。今回は、海上戦と貿易が中立国アメリカを参戦へ近づけた過程を考えます。
中心技能は、アメリカ参戦を一つの船の沈没だけでなく、複数の原因から説明することです。
今日の問い
大西洋の向こうで中立を保っていたアメリカが、なぜ1917年にドイツへ宣戦したのでしょうか。
イギリスの海上封鎖
海軍力で優位に立つイギリスは、ドイツへ食料や原料が届くのを防ぐ海上封鎖を行いました。ドイツ国内では物資不足が深刻になります。
ドイツは水上艦でイギリス海軍に対抗しにくいため、Uボートと呼ばれる潜水艦で連合国の商船を攻撃しました。
ルシタニア号事件
1915年、ドイツ潜水艦がイギリス客船ルシタニア号を撃沈し、多くの民間人とアメリカ人が死亡しました。アメリカ世論はドイツへ強く反発しました。
ただし、アメリカはこの事件直後に参戦したわけではありません。ドイツはいったん攻撃方法を制限しました。
1917年の無制限潜水艦作戦
ドイツは1917年、イギリスへの補給を断つため、中立国の船も含めて警告なしに攻撃する無制限潜水艦作戦を再開しました。
さらに、ドイツがメキシコへ対米協力を働きかけたツィンメルマン電報が明らかになります。
潜水艦による船舶被害 + ツィンメルマン電報 + 連合国との貿易・融資 + 「民主主義を守る」という理念 → 1917年4月、アメリカ参戦
経済関係も見る
アメリカの銀行や企業は、連合国へ多くの物資を売り、資金を貸していました。連合国の敗北は返済と貿易にも影響します。理念と経済利益の両方を見ます。
確認1:ルシタニア号事件後、アメリカはすぐ参戦しましたか。
いいえ。事件は反ドイツ感情を強めましたが、参戦は無制限潜水艦作戦の再開などが重なった1917年です。
確認2:無制限潜水艦作戦とは何ですか。
指定海域で中立国の船も含め、警告なしに潜水艦が攻撃する作戦です。
確認3:アメリカ参戦の理由を三つ答えましょう。
無制限潜水艦作戦、ツィンメルマン電報、連合国との経済関係、民主主義を守るという理念などです。
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1917年には、アメリカが加わる一方、革命が起きたロシアが戦争から離れます。この二つの逆向きの変化を比べます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。