このレッスンの役割
前のレッスンでは、国際連盟が世界的な協調を目指したことを学びました。今回は、アジア・太平洋の海軍軍拡と中国権益を扱ったワシントン会議を学びます。
中心技能は、三つの条約を「安全保障・軍縮・中国」の目的で見分けることです。
会議の背景
第一次世界大戦後、アメリカ・イギリス・日本などは海軍力を競っていました。軍艦建造には巨額の費用がかかり、太平洋の植民地・中国市場をめぐる緊張もありました。
海軍軍拡 + 戦後財政の負担 + 中国をめぐる競争 → 1921〜1922年のワシントン会議
三つの条約
| 条約 | 主な参加国 | 中心内容 |
|---|---|---|
| 四カ国条約 | 米・英・仏・日 | 太平洋の権益を協議、日英同盟を終了へ |
| 五カ国海軍軍縮条約 | 米・英・日・仏・伊 | 主力艦保有比率などを制限 |
| 九カ国条約 | 中国を含む九カ国 | 中国の主権尊重・門戸開放 |
五カ国条約では、主力艦の比率が米英5、日本3とされました。日本は不満を持つ面もありましたが、米英との建艦競争を避ける利益もありました。
中国の立場
九カ国条約は中国の主権と門戸開放を確認しました。また日本は山東省の旧ドイツ権益を中国へ返すことになりました。
しかし列強が中国に持つ不平等条約やすべての権益がなくなったわけではありません。
二つの体制
ベルサイユ体制:主にヨーロッパの戦後秩序 ワシントン体制:主にアジア・太平洋の海軍・権益調整
合わせてベルサイユ・ワシントン体制と呼びます。
確認1:四カ国・五カ国・九カ国条約の中心テーマを答えましょう。
四カ国は太平洋の安全保障、五カ国は海軍軍縮、九カ国は中国の主権と門戸開放です。
確認2:五カ国条約が日本にも利益を持ったのはなぜですか。
比率には不満があっても、費用の大きい米英との海軍建艦競争を避けられたからです。
確認3:九カ国条約で中国への不平等がすべて解消しましたか。
いいえ。主権尊重を確認しましたが、列強の不平等条約や権益の多くは残りました。
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次は、賠償問題で危機に陥ったヨーロッパが一時的な安定へ向かいながら、なぜ根本問題を残したかを学びます。
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