このレッスンの役割
前回まで、年表・原因・経済・権利の四つの軸を整理しました。今回は、高校入試で複数資料が出たときの選択手順を練習します。
中心技能は、地図・統計・文章史料から同じ問いを支える根拠を一つずつ選ぶことです。次はコース全体の最終記述で、自分の弱点も診断します。
資料ごとの最初の確認
| 資料 | 最初に見る |
|---|---|
| 地図 | 年代、凡例、国境、矢印、縮尺 |
| 年表 | 前後関係、同時期、空欄 |
| グラフ | 軸、単位、基準年、増減の転換 |
| 写真・ポスター | 発信者、対象、目的 |
| 条約・演説 | 誰が、誰へ、どの状況で述べたか |
解答の四手順
- 設問の動詞を囲む。「説明」「比較」「理由」「読み取れる」を見分ける。
- 各資料から直接言える事実を一つメモする。
- 資料間を因果・比較・同時性のどれで結ぶか決める。
- 結論→資料の事実→つながり、の順で書く。
例:「地図の植民地分布と貿易額の減少から、ブロック経済の影響を説明しなさい。」
答えは「英仏が広い植民地を含む経済圏内の取引を優先し、外部との貿易を制限したため、植民地の少ない国の市場・資源獲得が難しくなり、対立が強まった」のように、二資料を一つの因果へ入れます。
よくある間違い
資料の数値を写すだけで終えないようにします。設問が理由を聞くなら、その数値が何を意味し、別の出来事とどう関係するかが必要です。
自分で確かめよう
確認1:グラフで最初に見る四点は?
縦軸、横軸、単位、基準年です。確認2:「読み取れる」と「考えられる」の違いは?
読み取れるは資料が直接示す事実、考えられるは知識を加えた解釈です。確認3:複数資料答案の基本構造は?
問いへの結論、資料からの事実、事実同士を結ぶ因果または比較です。まとめと次の一歩
資料問題は、知識量だけでなく、問いに合う根拠を選ぶ力を測ります。次は1914年から1945年を一つの論述にまとめ、戻るべき弱点を判断します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。