LESSON 01

総力戦が社会を変えた

宣伝と検閲は国民の見方をどう作ったのか

募集・国債ポスターと報道統制を読み、情報の目的と省略を見抜きます。

このレッスンの役割

前のレッスンでは、工業と科学が戦争の被害を拡大したことを学びました。今回は、政府が国民の協力を得るため、情報と感情をどう動員したかを考えます。

中心技能は、宣伝資料を事実の記録として見るだけでなく、誰に何をさせる目的かを読み取ることです。

今日の問い

「あなたの一枚の硬貨が兵士を救う」と書かれたポスターは、何を説明し、何を見せていないのでしょうか。

プロパガンダ

特定の考えや行動へ人々を導くため、情報や感情を選んで伝える活動をプロパガンダといいます。

呼びかけ ねらい
勇敢な兵士を描く 志願・徴兵への協力
家族や子どもを描く 「守るべきもの」を意識させる
敵を残酷に描く 怒りと戦争支持を高める
国債購入を呼びかける 戦費を集める
節約する家庭を描く 食料・燃料を軍へ回す

ポスターは短時間で感情を動かすため、事実を単純化し、強い色・視線・言葉を使います。

検閲

政府や軍は、作戦、敗北、死傷者、物資不足などの報道を制限しました。軍事機密を守る目的がある一方、国民が戦争の実態を判断する情報も減ります。

宣伝:見せたい情報を強める 検閲:見せたくない情報を止める

二つを組み合わせ、戦争への支持を保とうとしました。

敵国出身者への偏見

敵を一つの悪い集団として描く宣伝は、国内に住む敵国系住民への差別や監視にもつながりました。政府への批判や平和を求める声が「非国民」と扱われることもあります。

ポスターを読む五つの手順

  1. 誰が作ったか
  2. 誰に向けたか
  3. どんな行動を求めるか
  4. どの感情を使うか
  5. 何が描かれていないか
確認1:プロパガンダとは何ですか。

特定の考えや行動へ人々を導くため、情報や感情を選んで伝える活動です。

確認2:宣伝と検閲の違いを説明しましょう。

宣伝は見せたい情報を強調し、検閲は見せたくない情報の公開を制限します。

確認3:国債ポスターを見たら何を確認しますか。

作り手と対象、求める行動、使っている感情、死傷者や返済負担など描かれていない情報を確認します。

次のレッスンへ

次は、植民地の兵士と労働者が大きく貢献しながら、平等に扱われなかった矛盾を考えます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。