このレッスンの役割
前のコースでは、日本が産業化し帝国主義国へ近づく過程を学びました。ここでは視野を世界へ広げ、なぜ20世紀初めの大国が激しく競争したのかを考えます。
産業化が国家の力を変える
産業革命で工場・鉄道・蒸気船・兵器の生産力が高まりました。大国は大量の原料と市場を求め、アジア・アフリカへ進出します。
工業化 → 原料と市場が必要 → 海外へ進出 → 植民地・権益をめぐる競争 → 海軍・陸軍を拡張 → 大国間の緊張
力を比べる四つの指標
| 指標 | 戦争との関係 |
|---|---|
| 工業生産 | 武器・船・鉄道を大量に作れる |
| 植民地 | 原料・市場・軍事拠点 |
| 海軍 | 海上輸送と植民地を守る |
| 人口・徴兵 | 大規模な軍隊を動員できる |
イギリスは広い植民地と海軍を持ち、ドイツは統一後に工業力を急速に高めました。新しい強国の成長が既存の強国との競争を強めます。
戦争は必然ではない
競争があっても外交で調整することは可能でした。世界大戦は、帝国主義だけで自動的に起きたのではありません。同盟、軍拡、民族問題、危機への判断が重なりました。
長期原因:産業・植民地・軍拡 中期原因:同盟と民族対立 直接原因:サラエボ事件 拡大要因:動員と宣戦の連鎖
この四層で考えます。
確認1:工業化が植民地競争を強めた理由は何ですか。
工場に必要な原料と製品を売る市場、海上交通の拠点を求めたからです。
確認2:国家の軍事力を支えた要素を二つ答えましょう。
工業生産、人口・徴兵、鉄道、海軍、植民地などです。
確認3:帝国主義だけで戦争原因を説明できないのはなぜですか。
同盟、軍拡、民族問題、サラエボ事件、各国の動員判断など複数の原因が重なったからです。
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次は、戦争を防ぐはずの同盟が、なぜ一国の争いを多国間戦争へ広げたのかを学びます。