このレッスンの役割
前のセクションでは、高度経済成長が大量の石油を使い、公害も生んだことを学びました。今回は、海外の戦争と産油国の政策が、なぜ日本の工場や家庭を直撃したのかを理解します。次は、石油価格の上昇が物価と買い物へ広がる仕組みを追います。
おすすめの学び方
年号だけでなく、「中東の出来事→原油→輸送・生産→日本の生活」という矢印を声に出して説明しましょう。
1973年、中東で何が起きたのか
1973年、第四次中東戦争が始まりました。アラブの産油国は、イスラエルを支援する国々に圧力をかけるため、原油価格を引き上げ、供給を制限しました。これが第一次石油危機のきっかけです。
日本はエネルギーの多くを輸入石油に頼っていました。石油は自動車の燃料だけではありません。発電、工場の熱源、プラスチックや化学繊維の原料にも使われます。そのため原油価格の上昇は経済全体へ広がりました。
何を資料から読み取るか
原油価格のグラフでは、1973年の前後で傾きが急に変わる点を探します。日本のエネルギー構成表が一緒なら、石油の割合の高さを原因として結びつけます。
例題:原油価格が急上昇したのに、石油をほとんど使わない国への影響が比較的小さいとすれば、何が違うのでしょうか。
答えは「資源への依存度」です。同じ価格上昇でも、石油をどれだけ輸入し、産業で使うかによって影響の大きさが変わります。
よくある間違い
「石油が日本に届かなくなったから、すべての工場が止まった」と単純化しないことです。供給不安に加え、価格が急上昇したことが、生産費と物価を押し上げました。
確認1:第一次石油危機のきっかけとなった戦争は?
1973年の第四次中東戦争です。確認2:なぜ日本への影響が大きかった?
エネルギーと工業原料の多くを輸入石油に依存していたからです。確認3:自動車燃料以外の石油の用途を挙げると?
発電、工場の熱源、プラスチックや化学繊維などの原料です。次への接続
産油国の政策が輸入価格を押し上げるところまで説明できれば合格です。次は、その値上がりが商品の価格と人々の行動をどう変えたかを学びます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。