このレッスンの役割
成長の条件を確認したので、次は産業の中身を見ます。高度成長期には、繊維中心から鉄鋼、機械、石油化学、自動車などの重化学工業へ重心が移りました。次は、その動力を支えたエネルギー革命を学びます。
産業どうしが鎖になる
鉄鋼は自動車や船、機械、建物に使われます。石油化学はプラスチックや合成繊維などを生みます。機械工業は工場の設備を作り、生産性を高めます。
一つの産業が伸びると、材料や部品を供給する企業、運ぶ企業、機械を作る企業にも需要が広がります。
太平洋ベルトへの集中
原料の多くを海外から輸入し、製品を輸出するため、港に近い臨海部が有利でした。京浜、中京、阪神、北九州などを結ぶ太平洋ベルトに工場や人口が集中しました。製鉄所、石油化学コンビナート、造船所などが海沿いに立地しました。
| 立地条件 | 理由 |
|---|---|
| 大きな港 | 原料輸入と製品輸出に便利 |
| 広い埋立地 | 大規模工場を建てやすい |
| 都市と交通網 | 労働力と消費市場に近い |
| 工業用水・電力 | 大量生産を支える |
工業化の二面性
重化学工業化は生産と輸出を増やしました。一方で、煙や排水、自動車の排気ガスなどが環境を悪化させました。成長の仕組み自体に、次の公害問題の原因が含まれていました。
確認1:高度成長期に伸びた主な産業は?
鉄鋼、機械、石油化学、自動車、造船などの重化学工業です。確認2:臨海部が有利な理由は?
海外からの原料輸入と製品輸出、大規模工場用地の確保に便利だからです。確認3:太平洋ベルトへの集中が生んだ課題は?
人口・産業の過密、地域格差、環境汚染などです。次へ進む前に
産業連関と立地条件を使って重化学工業化を説明できれば合格です。次は石炭から石油へのエネルギー転換を学びます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。