このレッスンの役割
前のセクションでは、日米同盟の下で経済復興を優先した戦後日本を学びました。ここでは1950年代半ばから1970年代初めまで続いた高度経済成長を、複数の条件が重なった結果として理解します。次は産業構造の変化を見ます。
「もはや戦後ではない」
1956年の経済白書は、復興による成長の段階を終え、新しい発展を目指す時期に入ったことを「もはや『戦後』ではない」と表現しました。これは戦争の影響が完全に消えたという意味ではなく、経済が戦前の水準を回復し、次の成長段階へ進んだという意味です。
成長を支えた五つの条件
| 条件 | 成長への働き |
|---|---|
| 戦後改革 | 農地・労働・教育などの制度を変えた |
| 朝鮮特需 | 生産設備と外貨獲得を回復させた |
| 若い労働力 | 地方から都市へ多くの働き手が移った |
| 技術導入と設備投資 | 海外技術を改良し大量生産を進めた |
| 国際貿易 | 輸出で市場を広げ、原料を輸入した |
成長の循環
企業が設備投資をする
→ 生産性と生産量が上がる
→ 売上と賃金が増える
→ 家庭の消費が増える
→ 企業がさらに生産を増やす
この循環に政府の公共投資や輸出拡大も加わりました。ただし、すべての地域・人が同じ利益を得たわけではありません。
確認1:高度経済成長期のおよその範囲は?
1950年代半ばから1970年代初めです。確認2:「もはや戦後ではない」の意味は?
戦争の影響が消えたという意味ではなく、復興段階を越えて新しい成長段階へ入ったという意味です。確認3:成長条件を三つ挙げると?
戦後改革、特需、若い労働力、技術・設備投資、国際貿易などです。次へ進む前に
高度成長を一つの原因ではなく、条件と循環で説明できれば合格です。次は何を作る産業が中心になったかを学びます。
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