LESSON 01

成長の陰の公害

四日市ぜんそくと新潟水俣病は何を明らかにしたのか

大気汚染と二つ目の水銀公害を比較し、産業・流域・被害経路の違いを理解する。

このレッスンの役割

水俣病とイタイイタイ病で水・食べ物を通る汚染を学びました。ここでは、空気を通る四日市ぜんそくと、別の河川で再び起きた新潟水俣病を比べます。同じ成長期でも汚染経路が異なることを確かめます。

四日市ぜんそく:空気を通る公害

三重県四日市市では石油化学コンビナートが操業し、石油に含まれる硫黄から生じる硫黄酸化物などが大気を汚染しました。住民にぜんそくや気管支炎などの呼吸器障害が多発しました。

コンビナート石油を燃焼 硫黄酸化物煙として排出 大気地域へ拡散 住民呼吸器障害 空気は見えないため、日常生活で避けにくい

新潟水俣病:同じ原因が別の流域で

新潟県の阿賀野川流域では、工場排水に含まれたメチル水銀が魚介類へ蓄積し、水俣病と同様の神経症状が起きました。1965年に公式確認され、第二水俣病とも呼ばれます。

熊本で水銀公害がすでに疑われていたのに、別地域で同様の被害が起きたことは、情報共有と全国的な規制の不足を示しました。

比較する

観点 四日市ぜんそく 新潟水俣病
地域 三重県四日市市 新潟県阿賀野川流域
主な経路 大気 川・魚介類
主な物質 硫黄酸化物など メチル水銀
主な症状 呼吸器障害 神経障害
確認1:四日市ぜんそくの主な汚染経路は?工場から排出された硫黄酸化物などによる大気汚染です。
確認2:新潟水俣病の原因物質は?メチル水銀です。
確認3:二つ目の水俣病が示した制度上の課題は?先行地域の情報が全国的な予防と規制へ十分生かされなかったことです。

次へ進む前に

二つの事例を物質・経路・症状で区別し、共通する規制の遅れまで説明できれば合格です。次は被害者が裁判で何を求めたかを学びます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。