LESSON 01

戦後日本と現代世界入試総合

高度経済成長のグラフを因果で説明しよう

GDP・産業構成・人口移動・公害を結び、成長の成果と費用を読みます。

このレッスンの役割

戦後復興から高度経済成長へ進む時期は、複数グラフの組合せが頻出です。上昇を読むだけでなく、投資・輸出・人口移動・生活・公害をつなぎます。後の現代経済資料と比較する基礎です。

今日の問い

経済成長率が高いとき、産業・都市・家庭・環境にはどのような変化が同時に起きたのでしょうか。

成長を支えた要因

  • 朝鮮戦争特需による生産回復
  • 技術導入と活発な設備投資
  • 若く豊富な労働力
  • 輸出拡大と国際貿易
  • 所得増加による国内消費
  • 政府の産業基盤整備

一要因ではなく、企業投資・家計消費・輸出が互いに需要を増やしました。

グラフの読み順

  1. 表題・単位・期間を確認
  2. 急増・減少・転換点を探す
  3. 同じ時期の別資料を重ねる
  4. 政策・技術・国際情勢で理由を説明
  5. 成果と問題の両方を書く
資料 読み取る変化 関連
実質経済成長率 高成長、1973年後の低下 石油危機
産業別人口 第一次産業減、第二・三次増 工業化・都市化
三大都市圏人口 地方から都市へ流入 集団就職、住宅不足
耐久消費財普及率 家電・自動車の普及 大量生産・所得増
公害被害 工業地域で増加 環境規制の必要

高度経済成長の成果と問題の連鎖設備投資と生産増から雇用所得、消費、市場拡大へ循環する一方、都市集中と公害が生じる。設備投資・生産雇用・所得消費・市場拡大過密・過疎公害住宅難

記述例

工業化で都市の工場や第三次産業の雇用が増え、地方の若者が集団就職などで移動したため、三大都市圏の人口が増加した。

「経済が成長したから」では足りません。雇用がどこに生まれ、人がどう移動したかを具体化します。

よくある誤解

GDPが増えれば社会のすべての問題が改善する、とは言えません。公害、過密・過疎、住宅不足、格差など成長の費用も資料に現れます。

自分で確かめよう

五種類の資料から二つを選び、変化→原因→別の影響を三文で説明します。1973年が転換点になる理由も答えてください。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。