LESSON 01

成長の陰の公害

資料から公害の原因・責任・予防を説明しよう

地図・グラフ・判決・法令を結び、公害を再発させない仕組みまで総合する。

このレッスンの役割

このセクションの総合レッスンです。四大公害病の名前を答えるだけでなく、汚染経路、健康被害、対策の遅れ、企業責任、法整備を一つの説明にまとめます。次のセクションでは、石油危機を契機とする産業転換へ進みます。

公害問題を六段階で読む

生産拡大 汚染排出 環境を移動 健康被害 訴訟・運動 賠償・規制予防 どの段階で止められたかを考える

資料別の読み方

資料 問うべきこと
工場と河川の地図 上流・下流、海流、風向きから汚染経路を考える
患者数グラフ 発生時期、地域差、認定制度の影響を見る
汚染物質濃度 基準値との比較、食物連鎖や長期蓄積を考える
判決文 企業の注意義務、因果関係、賠償を読む
法令年表 被害発生から規制までの時間差を測る

予防に必要な四つの仕組み

  1. 排出前の基準と許可
  2. 独立した測定と情報公開
  3. 早期の健康調査と救済
  4. 汚染者が費用を負担する制度

完全な科学的証明を待って重大な被害が広がる前に、危険の可能性が高ければ予防的に行動する考えも重要です。

記述答案の型

「企業のAがBを通じて住民のCを引き起こした。Dが遅れたため被害が拡大し、被害者のEを受けて、国はFを整備した。」

例: 「工場排水のメチル水銀が魚介類へ蓄積し、住民に神経障害を起こした。排水停止と救済が遅れて被害が拡大したが、訴訟や住民運動を受け、企業責任の認定と排出規制が進んだ。」

確認1:四大公害病のうち大気汚染によるものは?四日市ぜんそくです。
確認2:公害対策が大きく強化された国会は?1970年の公害国会です。
確認3:再発防止に必要なことを二つ挙げると?排出規制、独立測定、情報公開、早期救済、汚染者負担などです。

セクションの到達点

公害は、成長の利益と環境被害の負担が分かれ、情報不足と規制の遅れによって拡大しました。被害者の訴訟と住民運動が企業責任を明らかにし、国の規制と環境行政を強化しました。原因から予防まで説明できれば合格です。次は石油危機と産業転換を学びます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。