LESSON 01

冷戦で分かれた世界

核軍拡とキューバ危機はなぜ世界を震えさせたのか

核抑止の論理と危険性を、キューバ危機の因果関係から理解する。

このレッスンの役割

軍事同盟と中国革命によって冷戦は世界規模になりました。ここでは、核兵器が「戦争を防ぐ力」と「人類を滅ぼす危険」を同時に持ったことを理解します。次は、米ソどちらにも属さない国々の動きを学びます。

核兵器の独占が崩れる

アメリカは第二次世界大戦末に原子爆弾を使用しましたが、1949年にソ連も原子爆弾の実験に成功しました。その後、より強力な水素爆弾や、遠くまで運ぶミサイルが開発されました。

双方が相手を壊滅させられる核兵器を持つと、一方が攻撃しても相手の反撃で自分も壊滅します。この恐怖が先制攻撃を思いとどまらせる考えを核抑止といいます。

A国が核攻撃 相手を破壊 B国が報復 A国も破壊 攻撃すれば双方が壊滅する恐怖 抑止になるが、事故や誤算の危険は消えない

1962年のキューバ危機

キューバ革命後、キューバはアメリカと対立しソ連へ接近しました。ソ連がキューバに核ミサイル基地を建設しようとすると、アメリカは海上封鎖を行いました。米ソが核戦争の直前まで接近しましたが、交渉によりソ連がミサイルを撤去し、危機は回避されました。

危機の後に生まれた対話

キューバ危機は、誤解や連絡の遅れが核戦争につながる危険を示しました。米ソ首脳を直接結ぶホットラインが設けられ、部分的核実験停止条約も結ばれました。対立がなくなったわけではありませんが、危機管理の必要性が共有されました。

間違えやすい点

核抑止は「核兵器があれば必ず平和になる」という理論ではありません。相手が合理的に判断し、情報が正確に伝わることを前提にします。事故、誤認、拡散の危険を抱えています。

確認1:ソ連が原爆実験に成功した年は?1949年です。
確認2:キューバ危機が起きた年は?1962年です。
確認3:核抑止の弱点は?事故や誤認、連絡の失敗、核兵器の拡散などで抑止が崩れる危険があることです。

次へ進む前に

核抑止を「報復能力」「双方壊滅」「危機管理」の三語で説明できれば合格です。次は、東西二陣営だけでは捉えられない新興独立国の動きを学びます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。