このレッスンの役割
このセクションの総合レッスンです。高度成長を「経済が伸びた」で終わらせず、産業、エネルギー、人口、家庭、地域を一つの因果関係にまとめます。次のセクションでは、成長の陰で深刻化した公害を詳しく学びます。
一つの成長、複数の変化
資料別の読み方
| 資料 | 最初に見ること | 結びつける内容 |
|---|---|---|
| 実質経済成長率 | 上昇期と低下期 | 高度成長・石油危機 |
| 産業別就業人口 | 第一次産業の低下 | 都市化・産業構造転換 |
| 都道府県人口 | 三大都市圏への集中 | 過密と過疎 |
| 家電普及率 | 普及開始と飽和 | 大量消費社会 |
| エネルギー構成 | 石炭から石油 | エネルギー革命 |
| 大気・水質データ | 工業地域での悪化 | 公害 |
記述の型
「AによってBが進み、Cという成果が生まれた。一方、同じ変化がDを引き起こし、Eという課題を生んだ。」
例: 「重化学工業化と都市への人口集中によって生産と所得が増え、家電製品が普及した。一方、工場や自動車の集中が大気・水質汚染や過密を引き起こした。」
年代の軸
高度成長は1950年代半ばから始まり、1973年の第一次石油危機を境に終わります。1964年は東京オリンピックと東海道新幹線、1968年には日本の国民総生産が資本主義国でアメリカに次ぐ規模になったとされます。
間違えやすい点
成果と課題を別々の出来事にしないようにします。大量生産は所得を増やしましたが、同じ工場やエネルギー消費が汚染も増やしました。因果を共有させると深い説明になります。
確認1:高度成長の終わりの目安となる出来事は?
1973年の第一次石油危機です。確認2:人口移動が生んだ二つの対照的課題は?
都市の過密と地方の過疎です。確認3:成果と課題を同じ原因から説明する例は?
重化学工業化が生産と所得を増やす一方、工場排水や煙による公害も生んだ、などです。セクションの到達点
高度成長は、投資・技術・労働力・貿易の循環で重化学工業化を進め、所得と生活の便利さを高めました。同時に、エネルギー輸入依存、過密・過疎、地域格差、公害を生みました。この二面性を資料から説明できれば合格です。次は公害と市民の行動を学びます。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。