このレッスンの役割
時代の棚をつくったので、最初の時期を資料問題で固めます。改革名の暗記ではなく、軍国主義の除去と民主化という目的から判別します。次の冷戦では占領政策が転換するため、「初期の目的」を明確にします。
今日の問い
占領期の資料は、どの語句を手がかりに改革の目的を見抜けるでしょうか。
占領の仕組み
連合国軍最高司令官総司令部(GHQ/SCAP)が日本政府へ指令を出し、日本政府が法令や行政を通じて実施する間接統治が基本でした。最高司令官はマッカーサーです。
| 資料の語句・場面 | 関連する内容 | 目的・影響 |
|---|---|---|
| 地主、小作地、買収・売渡し | 農地改革 | 自作農増加、農村民主化 |
| 持株会社、財閥家族 | 財閥解体 | 経済力の集中を弱める |
| 労働組合、団結権 | 労働改革 | 労働者の権利 |
| 女性の投票、普通選挙 | 選挙法改正 | 政治参加の拡大 |
| 男女共学、六・三・三・四制 | 教育改革 | 教育の機会・民主化 |
| 国民主権、基本的人権、平和主義 | 日本国憲法 | 新しい国家原理 |
憲法資料の三原則
日本国憲法は1946年11月3日公布、1947年5月3日施行です。
- 国民主権:政治の最終決定権は国民
- 基本的人権の尊重:侵すことのできない永久の権利
- 平和主義:戦争放棄、戦力不保持など
比較資料の読み方
大日本帝国憲法との比較では、主権者、権利の性質、軍隊、議会と内閣の位置を見ます。単語だけでなく、「天皇主権から国民主権へ」「法律の範囲内の権利から基本的人権へ」と変化を書きます。
記述の型
農地改革なら、地主の土地を政府が買い上げて小作人へ売り渡し、自作農を増やして農村の民主化を進めた、と主体・方法・結果を入れます。
よくある誤解
GHQがすべて単独で実施し、日本人は何も関わらなかった、と単純化しないでください。占領政策の枠組みのもと、日本政府や国会、国民も制度の実施・形成に関わりました。
自分で確かめよう
六つの資料手がかりを改革名へ結び、憲法の公布・施行年月日と三原則を答えます。改革を一つ選び、主体・方法・結果で記述してください。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。