LESSON 01

高度経済成長は何を変えた?

農村と地方は高度成長から何を得て何を失ったのか

農業の機械化、兼業化、過疎、地域格差を、都市の成長と関連づけて理解する。

このレッスンの役割

都市の工業と消費生活が急速に成長した一方、農村と地方も大きく変わりました。ここでは「都市は発展、農村は衰退」と単純化せず、所得向上・機械化と、人口流出・過疎を同時に見ます。

農業の機械化と兼業化

耕うん機、田植え機、収穫機などが普及し、農作業に必要な時間と人手が減りました。化学肥料や農薬も広がり、生産性が上がりました。一方、機械購入の費用や環境への影響もありました。

農業だけで生計を立てる専業農家に対し、家族の一部または本人が会社などで働く兼業農家が増えました。

人口流出の循環

若者が流出 人口・税収減 学校・交通・商店維持が困難 暮らしにくくなる

人口が減ると利用者と税収が減り、公共交通、学校、病院、商店を維持しにくくなります。サービスが減るとさらに若い世代が移る循環が起こります。

所得格差と政策

都市と農村、太平洋ベルトとそれ以外の地域で所得や雇用機会に差が生まれました。政府は全国総合開発計画などで地域間格差の是正を目指しましたが、大規模開発が必ず地域住民の長期的な利益になるとは限りません。

農村が得たもの

道路、電化、家電、機械化、兼業収入によって生活が便利になり、現金所得が増えた家庭もありました。したがって「失ったもの」だけでなく、暮らしの変化を複数の指標で見ます。

確認1:兼業農家とは?農業を営みながら、世帯員が会社勤務など農業以外の仕事からも所得を得る農家です。
確認2:過疎の循環を説明すると?人口流出で税収と利用者が減り、サービスが縮小し、さらに人口流出が進む循環です。
確認3:農村が得た変化の例は?機械化、道路・電化の整備、家電普及、兼業収入などです。

次へ進む前に

都市成長と農村変化を、同じ人口移動の原因と結果として説明できれば合格です。次は資料で高度成長全体を評価します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。