消費電力から合計電流と使用量を計算しよう
家庭用器具にはWで消費電力が示されることが多く、電源タップや回路の上限はAで示されることがあります。安全を判断するには、同じ物差しへ直して比較します。
このレッスンの役割
「家庭の電気器具と安全」の第4段階です。前のレッスンで、並列回路では各枝の電流が元の線で合流すると学びました。今回はI=P/Vで器具ごとの電流を求め、同時使用の合計と許容値を比べます。さらにE=Ptで使用電力量を区別し、次の誤答診断へ渡します。
知る:WをAへ直してから足す
P=VIをI=P/Vへ直します。100 Vで600 Wなら6 A、1200 Wなら12 Aです。同時に使う器具だけを足し、問題で示されたタップや回路の許容電流と比べます。
理解する:電流と電力量は別々に求める
例として、100 Vで600 Wの器具A、800 Wの器具B、300 Wの器具Cを考えます。電流は6 A、8 A、3 Aです。AとCなら9 A、AとBなら14 A、三つ全部なら17 Aです。
器具Aを2時間使った電力量は600 W×2 h=1200 Wh=1.2 kWhです。Aの6 Aと1.2 kWhは違う量です。安全の瞬間的な負担を見るときは合計電流、一定期間の使用量を見るときは電力量を使います。
例で使い、よくある誤答を直そう
| 器具 | P | 100 VでのI | 使用時間 |
|---|---|---|---|
| A | 600 W | 6 A | 2 h |
| B | 800 W | 8 A | 0.5 h |
| C | 300 W | 3 A | 3 h |
許容電流15 Aという問題なら、A+Bは14 Aで上限内、A+B+Cは17 Aで上限を超えます。Bの使用量は800×0.5=400 Whです。
誤答「600+800=1400 A」はWをそのままAとして足しています。先に100 Vで割ります。「時間をずらしても一日のWhが同じなら安全性も同じ」は、同時に流れる電流を見ていません。
自分で確かめ、まとめて次へ進もう
確認1:100 V・500 Wの器具の電流は?
I=500÷100=5 Aです。確認2:6 A、8 A、3 Aを同時に使うと全電流は?
17 Aです。確認3:500 Wを3時間使った電力量は?
1500 Wh=1.5 kWhです。電流Aとは別の量です。各器具のPをVで割ってIへ直し、同時使用分を合計します。使用量は別にPtで求めます。次は差し口数や保護装置に頼る誤解を直します。
クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。