LESSON 01

家庭の電気器具と安全

消費電力から合計電流と使用量を計算しよう

I=P/Vで器具電流を求め、同時使用の合計を許容値と比較し、電力量とは区別します。

消費電力から合計電流と使用量を計算しよう

家庭用器具にはWで消費電力が示されることが多く、電源タップや回路の上限はAで示されることがあります。安全を判断するには、同じ物差しへ直して比較します。

このレッスンの役割

「家庭の電気器具と安全」の第4段階です。前のレッスンで、並列回路では各枝の電流が元の線で合流すると学びました。今回はI=P/Vで器具ごとの電流を求め、同時使用の合計と許容値を比べます。さらにE=Ptで使用電力量を区別し、次の誤答診断へ渡します。

知る:WをAへ直してから足す

消費電力から合計電流を求める手順各器具の電力を電圧で割って電流を求め、同時に使う枝電流を足し、許容電流と比較する銘板のP単位WI=P/V各器具のAΣI同時使用を合計上限と比較超えないか問題で与えられた電圧・許容値を使う

P=VIをI=P/Vへ直します。100 Vで600 Wなら6 A、1200 Wなら12 Aです。同時に使う器具だけを足し、問題で示されたタップや回路の許容電流と比べます。

理解する:電流と電力量は別々に求める

例として、100 Vで600 Wの器具A、800 Wの器具B、300 Wの器具Cを考えます。電流は6 A、8 A、3 Aです。AとCなら9 A、AとBなら14 A、三つ全部なら17 Aです。

器具Aを2時間使った電力量は600 W×2 h=1200 Wh=1.2 kWhです。Aの6 Aと1.2 kWhは違う量です。安全の瞬間的な負担を見るときは合計電流、一定期間の使用量を見るときは電力量を使います。

例で使い、よくある誤答を直そう

器具 P 100 VでのI 使用時間
A 600 W 6 A 2 h
B 800 W 8 A 0.5 h
C 300 W 3 A 3 h

許容電流15 Aという問題なら、A+Bは14 Aで上限内、A+B+Cは17 Aで上限を超えます。Bの使用量は800×0.5=400 Whです。

誤答「600+800=1400 A」はWをそのままAとして足しています。先に100 Vで割ります。「時間をずらしても一日のWhが同じなら安全性も同じ」は、同時に流れる電流を見ていません。

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:100 V・500 Wの器具の電流は?I=500÷100=5 Aです。
確認2:6 A、8 A、3 Aを同時に使うと全電流は?17 Aです。
確認3:500 Wを3時間使った電力量は?1500 Wh=1.5 kWhです。電流Aとは別の量です。

各器具のPをVで割ってIへ直し、同時使用分を合計します。使用量は別にPtで求めます。次は差し口数や保護装置に頼る誤解を直します。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。