LESSON 01

発熱量と電力・時間の関係

Q=Ptを一秒分の熱の積み重ねで理解しよう

電力を毎秒の変換量として捉え、Q=Ptを面積・単位・エネルギーの行き先から理解する。

Q=Ptを一秒分の熱の積み重ねで理解しよう

電熱線が受け取る電力Pは、一秒あたりに熱などへ変換する電気エネルギーです。t秒間に電気から熱へ変換された量Qは、一秒分をt回積み重ねたQ=Ptで表せます。

このレッスンの役割

「発熱量と電力・時間の関係」の第3段階です。前の実験設計へ、エネルギー量のモデルを与えます。今回はQ=Ptの意味、単位、成り立つ見方を理解します。水が得た熱と周囲へ逃げた熱は区別し、次へ表・グラフで比例を読む力を渡します。

知る:P-t長方形の面積がQになる

電力と時間の積で発熱量を表す長方形縦30ワット、横120秒の面積が3600ジュールで、電熱線で変換された熱量を表す時間 t(s)電力 P(W)30 W × 120 sQ=3600 J30120入力3600 J水・容器・周囲へ分かれて移る

30 Wは毎秒30 Jです。120秒なら30×120=3600 Jが電熱線で熱へ変換されたと考えます。W×s=Jなので単位も一致します。

理解する:発生した熱の行き先を全部考える

理想的には電気エネルギーPtが熱へ変換されます。しかし、その全部が水だけへ入るわけではありません。電熱線や容器を温め、空気へ逃げる分もあります。

したがって「電熱線で変換されたQ」と「水が得た熱量」は、熱損失がある実験では同じと断定できません。

例で使い、よくある誤答を直そう

50 Wを3分使うと、3分=180秒なのでQ=50×180=9000 Jです。

誤答「50÷180」は総量を一秒分へ戻す計算です。今回は一秒分50 Jを180個積むため掛けます。また9000 Jすべてが水へ入ったとは、資料なしに断定しません。

自分で確かめ、まとめて次へ進もう

確認1:Q=PtのQは何を表しますか?電力Pでt秒間に電気から熱へ変換されたエネルギー量を表します。
確認2:20 Wを150秒使うQは?20×150=3000 Jです。
確認3:Qの全部を水が得ますか?実際には容器や周囲へ熱が移るため、全部とは限りません。

Q=Ptは、一秒分の熱への変換量を時間だけ積み重ねる式です。次は表とグラフからP・tとの比例関係を確かめます。

クイズと理解チェックは、アプリで挑戦できます。